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長岡市民合唱団 第25回定期演奏会

きのう午後は長岡リリックホールのコンサートホールに行き、長岡市民合唱団の定期演奏会を聴いてきました。


開演10分ほど前に現地到着。
近くの新潟県立近代美術館で開催中の「奈良の古寺と仏像」展と相まってか、駐車場が大混雑で、誘導員さんの指示で楽屋口近くに路上駐車しました。
客席も大入り満員。数少ない空きがあった上手側のバルコニー席で拝聴しました。

パンフレットに載っている合唱団員は、ソプラノ28名、アルト30名、テノール9名、バス10名。
ご年配の人が結構いらっしゃいます。
舞台の上手5分の1ぐらいが見えなかったのでオンステ実メンバーは数えませんでした。
テノールのメンバーにはチーフトレーナー・山本義人氏の名前も。

混声四部合唱組曲「確かなものを」

全体に、発声やピッチはきちんとしていると思います。男声パートの少なさをあまり感じさせないパートバランスもなかなかなものです。

ただ、このステージは、高田三郎作品(高は正式にはハシゴ高)ならではのストイックさや内なる苦闘が感じられませんでした。残念。
技術的なことを言うと、語頭の子音が立たず歌詞が聞き取りづらい部分が多いし、フレーズの終わりが全体にブツ切れだし、命令形・疑問形の文章や「立ちすくむ」「うずくまる」「倒れる」などの語句も特別な表現上の工夫をしてるようには聞こえませんでした。

これは主に指揮者・船橋洋介氏の問題だろうと思います。高田作品には押さえるべきポイントがいろいろとあるのです。

パーカッション ミュージアムによるステージ

パーカッション ミュージアムは、読売日本交響楽団元首席ティンパニ奏者・菅原淳氏および菅原門下のプロ打楽器奏者による演奏家集団です。
メンバー十数名のうち、今回のコンサートに出演したのは10名。

前半で演奏されたのは、メンバー・横田大司氏の作曲による「白紙の一幕」。竹と膜質楽器(いわゆる太鼓。スネアドラム、大太鼓、タムタムなど)をフィーチャーした現代音楽系の曲です。
竹を叩く音は獅子おどしの響きにつながり、日本人になじみ深いサウンドです。その余韻に膜質楽器がからみあい、徐々に増殖していく感じ。

楽器の入れ替えの間、船橋洋介氏らしき人(違ったらごめんなさい)が登場して楽器紹介などのスピーチ。

後半は、菅原氏(本日はいらっしゃいませんでした引退された由)編曲による『「ウエストサイドストーリー」による4つのシーン』。
マリンバやシロフォンなどの鍵盤打楽器がメロディを奏でる中、多種多様な打楽器が賑やかに活躍する、痛快な曲です。変わったところでは、フライパン、ブリキのバケツ、ホイッスル、手回しサイレン、自転車や古い自動車で使われるパフパフ式の警笛なども登場します。

ここまでの演奏が終了後、メンバー一同がステージ前方に並び、一礼。
東京混声合唱団や栗友会などとの共演で合唱人にも馴染みのある加藤恭子氏(違ったらごめんなさい)がマイクを取って、ステージアンコールを案内しました。

ステージアンコール曲目は、メキシコ民謡「Mexican Hat Dance」。
1台のデカいマリンバを5人が囲んで演奏する編曲です。
途中、マリンバの位置が少しずつ舞台下手寄りへ移動していったり、演奏者の立ち位置争いがあったりなどの演出も加わり、目に耳に楽しいものでした。

CATULLI CARMINA

Carl Orff作曲。かの有名な世俗カンタータ「CARMINA BURANA」の兄弟作品です。

演奏会ポスター・チラシ・パンフレットとも、この曲の題名を前面に出したデザインでした。

今回の編成は、合唱、テノール独唱、ソプラノ独唱、2台ピアノ、鍵盤打楽器やティンパニーなどの打楽器。
打楽器奏者は7名だか8名だか。
2台ピアノが合唱と共演する場合、ピアノを横方向に互い違いに向き合わせる配置が一般的だと思うのですが、今回は2台ともピアニストが客席を向く配置でした。
ソプラノ独唱はバルコニー席の舞台真上を出たり入ったりしてました。

で、肝心の演奏ですが、お見事。
長大で、合唱は馴染みの薄いラテン語を早口で連呼し、無伴奏の箇所も多く、時々幅広い音域で和音を奏でるという、いろいろと難儀な曲なので、なおさら拍手です。

混声六連や関混連のような大人数、単独だと東京工業大学コールクライネスあたりが取り上げたら面白い曲かもしれません。

アンコールも演奏されました。
確か「CARMINA BURANA」の「O Fortuna」。原曲の管弦楽パートは2台ピアノ+打楽器にリダクションされてました。打楽器パートは原曲通りとのこと。
冒頭のソプラノ独唱で破綻しかけた瞬間がありました。あそこは超高音、プロでも歌いこなせる人は少ないのかも。


出演者・スタッフ・来場者の皆様、長時間お疲れ様でした。トータルとして楽しかったです。

リリックのシアターホールでは夕方からゴスペル混声アンサンブルの演奏会がありましたが、こちらは失礼して帰宅。


※2010/5/15 12:50追記

ふくだんちょう様からコメント欄でいただいた指摘をもとに、若干の加筆修正をしました。

コメント(2)

  1. 感想を公開して下さりありがとうございます。
    パーカッション ミュージアム創立者/菅原淳氏はすでに現役引退しているんだそうです。
    彼らも全員が「カトゥーリカルミナ」を演奏するのは初めてだったそうですよ。
    一点補足しますと、アンコールの「カルミナブラーナ」で使用した打楽器伴奏はオーケストラ譜を縮小したものではなく、オルフのオリジナルです。
    打楽器伴奏によるCDも数種類発売されているほどで、オケ版とはまた違った(鋭い)味わいがあると思います。
    それにしてもオルフはよほど打楽器好きな作曲家だったようですね!

    返信

    ふくだんちょう

    • ふくだんちょう様、当ブログにご来訪有難うございます。前半部分など辛口のことを書いて恐縮でございます。
      ご指摘いただいた点は追記・加筆という形で本文に反映いたしました。

      返信

      せき

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