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2014/12/23の日記:第50回新潟大学合唱団記念定期演奏会

出演者であるOBの永井さんからチケットを頂戴し、第50回新潟大学合唱団記念定期演奏会を聴いてきた。第47回(2011年)第48回(2012年)以来。出演者、スタッフ、来場者の皆様、お疲れ様でした。


駐車場が満杯で車をとめるのに時間がかかり、会場の新潟県民会館へ入った時にはオープニングの新潟大学学生歌が始まっていた。というわけで客席で聴けたのは第1ステージから。

第1ステージ

木下牧子ステージ:『混声合唱のためのアカペラ・コーラス・セレクション』より
作曲:木下牧子
指揮:笠原杏子(学生)
  • いっしょに
    (詩:くどうなおこ)
  • うたを うたう とき
    (詩:まど・みちお)
  • おんがく
    (詩:まど・みちお)
  • 44わのべにすずめ
    (詩:ダニエル・ハルムス/訳詩:羽仁協子)

日本合唱界のスタンダードナンバーとでもいうべき曲たち。ところどころフレーズの入りなどに乱れがあったけど、全般的には見事に歌いこなしていたと思う。

第2ステージ

Ola Gjeiloステージ
作曲:Ola Gjeilo
指揮:名島啓太
  • Northern Lights
  • Unicornis Captivatur

1曲目は旧約聖書の一節、2曲目はEngelberg Codex(エンゲルベルク写本[スイスのエンゲルベルク修道院に伝わる手写譜]に収録されている中世後期の聖歌)に材を求めた、いずれもラテン語の単品。「Unicornis Captivatur」は全日本合唱コンクールの自由曲として歌ったものの再演。

指揮者の特性もあるとは思うが、音楽の起伏が明解。

第3ステージ

オリジナルステージ:『オリジナル懐メロセレクション 〜時代〜』
指揮:笠原杏子(学生)/ピアノ:岩尾果林(学生)、伊藤峻(学生)、五十嵐小絵子(学生)、下野裕輝(学生)
  • ルージュの伝言
    (作詞・作曲:荒井由実/編曲:中島良史)
  • 飾りじゃないのよ涙は
    (作詞・作曲:井上陽水/編曲:信長貴富)
  • 亜麻色の髪の乙女
    (作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:横山潤子)
  • クリスマス・イブ
    (作詞・作曲:山下達郎/編曲:大竹くみ)
  • 時代
    (作詞・作曲:中島みゆき/編曲:横山潤子)

1曲目は女声合唱、3曲目は男声合唱、残りは混声合唱。

夫婦喧嘩を悲しんだ娘が神様の力を借りて両親が出会う頃の時期にタイムスリップするという寸劇が挟まれた。寸劇では父親が野々村竜太郎をもじった台詞を言うなどのギャグが挿入されたっけ。

それにしても、横山潤子氏の編曲って、遊び心が多くて凝ったものですねえ。

第4ステージ

50回記念委嘱作品ステージ:無伴奏混声合唱のための組詩『花を持って、会いにゆく』
作詩:長田弘/作曲:相澤直人
指揮:名島啓太
  • 花を持って、会いにゆく
  • 人生は森のなかの一日

クレヨンハウスから出版されている、グスタフ・クリムトの絵に長田弘による「絆」の詩が添えられた詩画集「詩ふたつ」がそのままテキストになっている。いずれも8分とか9分とかいう無伴奏にしては長い曲だが、聴いていてボリュームの負荷をまったく感じなかった。詩の物語に寄り添うように作曲されていて、すっと詩曲の世界に入り込むことができたからである。とはいえ、OBOG現役合同で演奏するには、ずいぶん歯ごたえのありそうな曲。

相澤氏が書くのは小品が主で、1曲にたくさんの情報量が詰め込まれている曲が目につく。この密度の高さはたとえば三善晃氏あたりに通じるものがあるかな。だが、このたびの新作は長大なぶん演奏時間や小節数なども大容量になり、濃密さがほどよく和らいでマイルドになったように思う。パンフレットで作曲者ご自身が記すところによると、初演指揮者が「(これまでの)相澤さんらしくない作品」と評したとのこと。背景には、そこらへんが一要素としてあるのでは。

ともあれ、最近の混声合唱曲だと、松下耕氏が作曲した『やわらかいいのち』に匹敵する衝撃と感銘を受けた。この新作が出版され多くの人々に再演されればいいなと願う。

演奏終了後、相澤氏が客席からステージに招かれ、アンコールとして名島先生の指揮で相澤氏作曲の「ぜんぶ」を作曲者のピアノで演奏し、終演。

終演後ロビーで現役団員のかぷとくんと挨拶し、委嘱作品について「君たち凄いものを残したねえ」と感想を伝えた。


「花を持って、会いにゆく」初演の模様アンコール「ぜんぶ」は、初演者によってYouTube動画が公開されている。

それと、相澤直人氏については「2011/11/27の日記(その2):早稲田大学グリークラブ第59回定期演奏会 #waseda_glee」という記事でも書いているので、よろしければどうぞ。

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