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2015/02/07の日記:立教大学グリークラブOB男声合唱団 第4回リサイタル

彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールで「立教大学グリークラブOB男声合唱団 第4回リサイタル」を聴いてきた。出演者・スタッフ・来場者の皆様、お疲れ様でした。

この団体の単独リサイタルを客席で聴くのは初。第1回と第2回は一緒に歌っていた。第3回は伺えなかったけど、ちょっとあとのOB会総会受付に演奏会パンフレットが置いてあったのでそれだけ頂戴してきた。


長岡駅11時37分発の上越新幹線に乗り大宮で埼京線に乗り換えて与野本町駅で下車。駅の中にあるラーメン屋で昼食をいただいてから、歩いて演奏会場へ。

埼京線は事故か何かでダイヤが乱れていた。自分が乗った電車は時刻表から17分遅れの運行。そのあとに組まれている快速電車は運転休止。

彩の国さいたま芸術劇場に着いたのは開場数分前。だが、リハーサルが押しているという理由で定刻の14時に開場はするがロビー開場扱いで、客席に入ることができたのは10分ちょっと過ぎてからのことであった。あとで聞いたところによると、電車の乱れにより久邇之宜先生の会場入りが遅れた影響とのことらしい。

客席に入ると舞台上ではピアノの調律が行われていた。調律は開演前に完了できなかったようで、第1ステージ後の休憩中も続いた。

音楽ホールは30名ほどのオンステメンバーには程よい規模。客席は4割ほどの入り。演奏はいずれ劣らぬ見事なものだったので集客状況がもったいない。

第1ステージ
『Missa Mater Patris』
作曲:Josquin des Prez/編曲:Elliot Forbes
指揮:黒岩英臣

『Missa Mater Patris』はルネサンスのミサ曲とは信じられないほど激しく高揚し、オラトリオと揶揄されることすらある曲である。さらに指揮者の黒岩先生は濃厚に音楽を作る人で、かつて早稲田大学グリークラブ定期演奏会で『季節へのまなざし』を指揮したとき作曲者・荻久保和明氏から「スゲエきせまな」と評されたことがあるほどである。

そんなわけでドラマに満ちた大伽藍を想像しつつ拝聴したのだが、隅々まで目配りが行き届いた節度あるフレージングにより、オラトリオっぽさは薄められつつも大伽藍は確かに構築されていた。

立教グリーなのに皆川達夫名誉部長版でなくForbes版を選んだ理由については、団内指揮者である前川和之先輩(昭和63年卒)による解説がパンフレットに記されていた。理由説明に即した形で要約すると、皆川版はオクターブ下げを伴う声部調整をしているのに対しForbes版はそういった手が加えられていないぶん原型に近いことと(詳しくは「合唱音源デジタル化プロジェクト 山古堂 第21回 30回代の東西四連(第32回)」の前川屋本店・御主人こと前川先輩による記述を参照)、Forbes版を用いた第32回東西四連での同志社グリークラブ単独ステージで現れた音空間を再構築したいという狙いがあったため、とのことである。ただしForbes版はムジカ・フィクタの取扱いに疑問があるため《ほぼ全面的に見直し、結果として皆川版に近い状態とした楽譜を作成した》由。ちなみにForbes版と皆川版は歌詞の入れ方にも若干の相違がある。

第2ステージ
男声合唱曲「永訣の朝」
作詩:宮沢賢治/作曲:鈴木憲夫
指揮:渡辺亨/ピアノ:久邇之宜

20年ちょっと前、渡辺先輩が現役4年の代の男声定期演奏会で、北村協一先生の指揮により演奏した曲。当時せきは現役3年であった。

そんな背景があるものだから現役当時を思い出してノスタルジアに浸りながら聴こうかなとも思っていたが、実際に演奏が始まったらそういう邪念は飛び去り、ひたすら今ここにある音楽に耳を傾けていた。

歌い手は百戦錬磨の集まりなのに対し、指揮者の奏でる音楽は若々しさと瑞々しさが溢れるもので、両者ががっぷり四つに組むことで興味深い化学反応が起きていたように思う。

第3ステージ
Vier letzte Lieder (四つの最後の歌)
作曲:Richard Strauss/編曲:Krystian Matthias Meyer
指揮:黒岩英臣/ピアノ:久邇之宜

Richard Straussが晩年に書いた歌がオーケストラ的な響きをまといホールをいっぱいに満たし、圧倒された。

惜しむらくは歌い手の人数。中低音域に偏りぎみな編曲は人数が倍以上いたほうが演奏効果がより発揮されたのではと思う。

演奏後、黒岩先生が編曲者を紹介し「Krystian Matthias Meyer」が前川和之先輩のペンネームであることが明かされた。

アンコール
「St.Paul’s will shine tonight」
編曲:鶴岡陽一
指揮:黒岩英臣

最終ステージに続き、立教グリーOB(編曲時は現役部員であったが)による編曲の、黒岩先生指揮による演奏。新鮮な驚きをもって聴いた。


終演後、大先輩からお誘いをいただき、おそれ多くも畏くもレセプションに混ぜていただいた。


レセプション後は池袋に向かいジュンク堂で本や楽譜を物色。

頃合いを見て新宿に移動し、日付が変わって早々に出る夜行バスで家路についた。

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