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ドラマ「表参道高校合唱部!」のこと(その2)続・いち合唱人の感想、および「レコメン!」9月22日(火)放送回

今年7〜9月クールにTBS系で放映された金曜ドラマ「表参道高校合唱部!」について「その1」の続きです。敬称は、実在の日本人に限り、さん付けで統一。

シリーズ連載の趣旨は「(その0)はしがき・目次・関連リンク集」をお読みくださいませ。


音楽もののドラマでは劇中での演奏シーンで鳴っている音が実際にはプロやセミプロによる演奏ということが時々ありますが、このドラマでは基本的に演者本人による歌唱が使われています。少なくとも、表参道高校合唱部の部員による演奏シーンはすべて。

ドラマを見ていて喜ばしく感じたことの一つは、回が進むごとに表参道高校合唱部の演奏が変化を遂げていることでした。単純に部員が増えたことで安定感が増した側面と、練習を積むことにより個々人の歌唱スキルが磨かれてきた側面とがあります。

前者はソプラノが分かりやすいですね。近日中に「その3」として登場人物やキャストのことを書くつもりでして、具体的なところはそちらで触れることができたらと思ってます。

後者について明快な例は、最終回で過去に歌った曲を改めて歌うシーン。城田優さん演じる鈴木有明教諭からは「気の抜けた合唱」と評されるのですが(そして一同は実際に気の抜けたような顔つきだったのですが)、耳で聞くと初出の回からの成長がはっきりわかります。特に男声パート。また、第7話で練習していた間宮芳生さん作曲「米搗まだら」は、ハードルの低い曲と言い難いのに、合唱歴半年に満たない人たちによるものとは信じられない程しっかりした演奏です。


このドラマでは毎回クライマックスが部員による合唱です。毎回書き下ろし編曲というのが贅沢。この編曲はドラマ放送終了後に楽譜が『@ELISE』でダウンロード配信されてましたし、来月ドレミ楽譜出版社から冊子版の楽譜集「表参道高校合唱部! オリジナル混声合唱曲集」が発売予定らしいです(されました。「(その0)はしがき・目次・関連リンク集」を参照)。ドラマ主題歌「好きだ」の混声合唱編曲も追加されているとか。

井上一平さんによる編曲は比較的平易、それでいて趣向をいろいろ盛り込んだ形で書かれています。曲によっては初演者(役者さん)の特性を反映させた当て書きと思われることもなされています。

ただ、あえて苦言を呈すると、第3話の「tomorrow」は主旋律の上下動が激しい曲で、合唱入門者にとって編曲の調性で歌うには発声面で少々困難があったような印象を受けました。


文化放送「レコメン!」9月22日(火)放送回で、香川真琴役の芳根京子さんと谷優里亞役の吉本実憂さんがゲスト出演しました。

このラジオ番組、せきもゲストコーナーの十数分前から聴いておりました。わたくし新潟県在住なので本来は聴取エリア外なのですが、利用しているプロバイダが東京エリア固定のため特別な事をしなくてもradikoで聴けるのです(その代わり地元のラジオ局はradiko不可)。

番組では「表参道高校合唱部!」に大ハマリして毎話何度も録画を見返しているというパーソナリティーのオテンキのりさんが終始ドラマについてのディープな話を繰り広げ、ゲストはお二人ともえらく驚いていた様子でした。

その中で、芳根さんがリスナーからの質問に答える形で「台本をもらってからその回で歌う曲の練習を始める。ストーリーに沿って選曲されるので、ギリギリまで何を歌うか知らされず、原曲を聴いて予習とかいうことは無理」という趣旨のお話をしていました。撮影と並行して「音取り→練習→録音」というプロセスだったのだそうです。各種ツイッター情報によると、撮影自体とてもタイトな進行で、台本が渡されてから収録完了まで1話につき1週間前後だったようです。もちろん他のお仕事もしながらのドラマ制作なわけで……。

第6話放映直後せきは以下のようなツイートをしましたが、実際のところ現実でもそれに近い状態だったということになります。

なお、そのあと同番組内で芳根さんが話していたところでは、「追分節考」のくだりについて、台本では曲名が記されておらず、撮影時に監督が指示したものだったのだそうです。くだんのセリフを聞いて現場は笑い崩れたとのこと。正直、あの曲をご存じの出演者がどれだけいらしたか疑問ではありますが、語感でなんとなく察するところがあったんでしょうね。


2015/10/29追記

「(その5)男子部員編」を書くため男性キャストのインタビューやブログなど読んでいたら、ワニブックアウトの高杉さんインタビューで《ドラマ終盤になると、どんどん練習時間も限られてきて。練習は2日間だけで本番を迎えるということもありました》という発言を見つけました。毎週これを繰り返していたとは!

2015/11/10追記

部員個人の話は「(その3)女子部員編」「(その4)続・女子部員編——合唱歌手としての引田里奈」「(その5)男子部員編」の3本に分けて書きました。

合唱部全体の演奏レベルはどれくらいかについて、あまり触れてませんでした。端的には第7話のコンクール結果のとおりということになるでしょう。ただ、筆者せきが定期演奏会や合唱祭やコンクール県大会などでいろんな高校や大学の合唱部による演奏を見聞した範囲で比べると、少なくとも平均と思われるレベルよりはずいぶん上回っているような印象です。さらに、一般的な合唱部は1ステージあたり短くて2か月、長いと半年を超える期間をさいて練習するのに対し、このドラマでは週一ペースで新曲を歌いおろしてきたことを考え合わせると、立派・見事・あなどれないというのがわたしの評価です。

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