blog.合唱アンサンブル.com

せきと申します。ウェブサイト「合唱アンサンブル.com」を動かしております。

ステージ出演予定などは告知カテゴリをご覧ください。

ドラマ「表参道高校合唱部!」のこと(その7)アイコンタクト

今年7〜9月クールにTBS系で放映された金曜ドラマ「表参道高校合唱部!」について、いろいろ書き連ねています。シリーズ連載の趣旨は「(その0)はしがき・目次・関連リンク集」をお読みくださいませ。

このドラマでは部員一同で歌うシーンが各回のクライマックスでしたが、しばしばアイコンタクトが使われていたのが印象的です。


話ごとにアイコンタクトという観点でまとめてみます。なお、ライブシーンでは放映された画面に収まってないところがあるので(アップからはみ出した箇所とか、別のシーンが挿入されている箇所とか)、ここに書いてないアイコンタクトがおこなわれた可能性があることを断っておきます。

第1話「OVER DRIVE」では、主に真琴や部長がアイコンタクトを主導します。ときどき美子やアンドリューもアイコンタクトをしようとします。里奈はほとんどアイコンタクトをせず、ひとり朗々と歌います。最後に里奈を加えた全員が見合い、部長の合図で曲を終えます。ややぎこちないのは演出でしょうね、脚本のト書きにそんな感じの指定があるので(第1話と第2話については月刊「ドラマ」2015年9月号に脚本が掲載されました)。なお、この場面は演奏のためのアイコンタクトとは別に、里奈・優里亞・真琴が目の動きでさまざまなやりとりをするのが見どころのひとつです。

第2話「翼をください」は基本的に窓の奥の祐に向けて歌うのでアイコンタクトは少ないのですが、真琴がひとりで歌い始めたのち里奈が加わるところでアイコンタクトがなされます。脚本では、うなずきあうことを指示するト書きがあります。このシーンについて、最終回直前に放送されたラジオで芳根さんは「あそこで里奈との気持ちを交わして」と説明していました。

第3話「tomorrow」も試合を見守りながらというシチュエーションのせいか、アイコンタクトは少ないです。大輔にボールが当たって倒れたのち再開するところで真琴が一同に目くばせをするのと、その直後に真琴と里奈がアイコンタクトでパートソロを受け渡すときぐらいでしょうか。このほかにも女声3人が目を合わせる場面はありますが、演奏のためでなく大輔が心配で顔を見合わせたといったところです。

第4話「原宿祭りメドレー」は最もアイコンタクトが多用された回でしょうかね。部員皆がことあるごとに両隣と目を合わせます。

第5話「TRAIN TRAIN」では、真琴-里奈、里奈-成実のコンビがアイコンタクトをやります。部長も曲の最初にアイコンタクトをしようとしますが、ほかの男声部員は正面を向いていて反応していない様子なのが残念。曲の終わりでは真琴と里奈が見つめ合うばかりでなく、手をつないで一緒にジャンプします。この回では歌いきったあと部員一同が満面の笑顔をみせます。ついでながら、曲の最初のほうでアンドリューが語頭ごとに拳に力を入れる場面も見ることができます。

第5話の路上コンサートでは「TRAIN TRAIN」の前に「翼をください」「OVER DRIVE」「tomorrow」も再演されていて、そちらでもアイコンタクトがありますが再演されましたが、アイコンタクトは少ないです。特に「tomorrow」は団内の雰囲気がやや険悪になったという状況で、真琴がほかのメンバーを見てもことごとく無視されます。

第6話「心の瞳」では、部員全員がずっと校長先生のほうを向いていて、歌いながらのアイコンタクトはないみたいです。その代わり校長ご夫妻が回想シーンで時折顔を見合わせながら歌ってます。

第7話「ハナミズキ」はコンクール本番だし、指揮者がいるしで、合唱のアイコンタクトはなしです。ピアニストの成実が前奏の途中で指揮者の有明教諭に向けて目線を送るぐらい。

第8話「恋しくて」は、主にバスの3人(特に祐と大輔)がアイコンタクトをやります。真琴と美子のアイコンタクトもあります。ソプラノの人たちは客席にいる祐を見つけたという小芝居をします。

第9話「何度でも」は踊りながら歌うという形だったため、歌い手どうしのアイコンタクトはないみたいです。歌い手が次々加わる新しいメンバーに注目するとか、真琴が母と父を客席に見つけて目を丸くするとかいった動きはありますけど。

第10話「愛の歌」は劇中劇(合唱劇というか企画ステージというか。定期演奏会でならああいうステージをやる団体は時々ある)ということで、やはり歌い手一同は真正面を向いて歌います。目につく動きといえば、フレーズの入りで各自うなずく程度。

こうしてまとめると、女声、特に真琴と里奈のアイコンタクトが多いですね。男声は部長を除き控えめです。


伊東恵司さんという合唱指揮者がいます。結構アイコンタクトを重視する人で、この方のレッスンで「いい合唱団はアイコンタクトをよく行う」みたいなご指導を受けた覚えがあって、それ以来、せきも遅まきながらアイコンタクトについて意識が向くようになりました。

実際にアイコンタクトをしながら歌うと、呼吸のタイミングを合わせたり、フレーズを受け渡したりするのがやりやすくなることが体感できました。特にルネサンスのポリフォニーを歌うときなんて効果絶大。もしもドラマの登場人物に交じって、パートをシャッフルした並びで歌わせていただく機会があるのなら(そういう練習をやる合唱指揮者もいます)、個人的には真琴か里奈か部長の隣だと歌いやすいのではという気がします。


ドラマでのアイコンタクトは視覚的効果を狙った演出という要素も含まれてはいます。現実には、合唱団の規模によっては、本番ではアイコンタクトを取り入れるのが難しいかもしれません。でも、特に練習の段階で参考になる部分が大いにありそうに思われました。

コメントする

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.


    ケータイ利用者さまへ

    当ブログは携帯電話から直接アクセスできます。コメントも可能です。

    なお、アクセントやウムラウトが付いたアルファベットや「髙(ハシゴ高)」などの文字を正しく表示できない携帯電話端末が存在するので、そういう文字は代替表記しています。

One in a Million Theme by WordPress theme