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2016/07/08〜10の日記:男フェスin高知(その2)須賀敬一教室に参加してきました

「第5回全日本男声合唱フェスティバルin高知」参加記録、第1弾の続きです。

本記事は、合同演奏に相当する企画のひとつ・須賀敬一氏による「教室」に個人で参加してきたという報告です。


このフェスティバルにおける教室がどういうものかは「2015/07/04・05の日記:第4回全日本男声合唱フェスティバルin京都(その2)広瀬康夫講座を受けてきました」冒頭に書きましたので(教室でなく講座と書いてますが意味は同じ)そちらを参照ください。

参加の動機とか背景とか

今回は、高嶋昌二氏・広瀬康夫氏・山脇卓也氏のお三方による教室が企画された。高嶋教室は高田三郎作曲『水のいのち』より「水たまり」「海」「海よ」、広瀬教室は多田武彦作曲『尾崎喜八の詩から』より「冬野」「春愁」「天上沢」「かけす」、山脇教室は信長貴富編曲『時代 〜ニューミュージックと呼ばれた歌たち〜』より「サボテンの花」「生まれ来る子供たちのために」「時代」。どれも魅力的に思われたが、合唱団Lalariに助っ人参加してモンテヴェルディ作品の音取りに悪戦苦闘したばかりの身として、まず歌ったことのある『水のいのち』『尾崎喜八の詩から』の二択となった。そして、広瀬氏のご指導に昨年接したので、このたびは未体験の高嶋教室を選んだ次第。

ところがフェスティバル本番が近付いた6月終わり頃、全日本合唱連盟から封書が届いた。中身は「講師交替のお知らせ」。高嶋氏から喉ポリープを患ったため講師の任を辞退したいとの申し出があり、曲目はそのままで須賀敬一氏が講師を務めることになった由。高田三郎氏の高弟でいらっしゃる須賀氏の指揮で歌うことができればとかねてから密かに願ってきたが、夢が果たせて実にありがたいと思った。

須賀氏とはツイッターで何度かやりとりしたことがあり、このたびもリハーサルの直前にツイートでご挨拶申し上げた。一方、対面でのご挨拶は、前日のリハーサルや交流会でもフェスティバル本番当日もお近くを通りがかるチャンスは何度かあったけれど当方の人見知りが邪魔をし、結局ご挨拶しそびれたままで終わった。

7月9日:リハーサル

須賀教室のリハーサルは終始大ホールで行われた。高知県出身の須賀氏は、地元のマスコットキャラクター・カツオ人間の描かれたTシャツをお召し。

講師のご挨拶と「前々日に高嶋氏の喉ポリープの手術が無事終了した」という報告ののち、練習開始。「発声のことは曲の中で指導する」ということでウォーミングアップはなく即「水たまり」練習からスタート。続いて曲間で休憩を挟みつつ「海」「海よ」。

ご指導は技術面からのアプローチが多かった。せきの語彙でいうなら、たとえば「語尾・助詞は控えめに」「助詞『を』は前の母音とつなげて二重母音的に」などなど。発音のメカニズムに踏み込んだご指導や自分たちの歌唱が客席にどう聞こえるかを念頭においたご指導から、北村協一先生を思い起こしたところがいくつも。

譜面のアナリーゼに基づくアンサンブル指導もしばしば。さらに高田氏が自作を指揮した際におっしゃったこととして、音量や音符の長さについて「譜面にはこう書いたけど○○で演奏しても構わない」と言われたという紹介もあったような。

範唱なさった場面もしばしばで、こう歌ってほしい例としては豊かな響きのバスバリトン声で、好ましくない例としては浅めの声で歌っておられた。確か氏のパートはバス。バスの歌唱指導で「最もロマンチックでカンタービレに歌えるのはバスなんだよ」とおっしゃった場面もあった。

男声合唱版および女声合唱版は「海」のみ2群に分かれる。このたびは「海」は低声部がセンター、高声部にゆくにつれ両翼に並ぶという左右対称フォーメーションで、ほかの2曲もその並び(ただし「海」のみ1群と2群の間を少し開ける)で歌うことになった。

せきが男声合唱版『水のいのち』を歌ったのは大学1年生のときの定期演奏会最終ステージ。20年以上前の経験ながらも記憶は残っていて、音はおおむね、歌詞は9割がた体に入っていたので、本番は譜面を外して歌うことにした。

周囲から譜面にない音が聞こえたのには唖然とした。その歌声は音が外れているというよりも、全体の演奏から耳だけでパートの音を拾ってきた(つまり、勝手に編曲した)もののように見受けられた。須賀氏は何もおっしゃらなかったけれど、もしもこの場に作曲者がいらしたら怒号を浴びせかけられたであろう。

講習が終わってほどなく、山脇教室・広瀬教室の方々が大ホールに合流し、聴きあい。どちらの受講グループも統率のとれたアンサンブルで短時間とは思えないほど練りこまれた演奏がなされた。山脇教室の『時代 〜ニューミュージックと呼ばれた歌たち〜』は譜面にないナレーションが付け加えられていた。広瀬教室は「冬野」の終わり方や「天上沢」で拍子の指定がない箇所の扱い(指揮はフレーズの入りだけ示す)が新鮮だった。どちらもこっそり本番だけ合流しようと思えばできそうだったが(実際、昨年の本番では広瀬氏が浅井講座に混じって歌っておられた)差し控えた。

7月10日:コンサート本番

各合唱団の単独ステージは3ブロックに分かれて行われ、合同演奏(成果発表)は各ブロックの最後に行われた。須賀教室は最初のブロック、第2ブロック後に山脇教室、第3ブロック後に広瀬教室という順番。

今回せきは黒ブラウス・黒スラックスに、紺と銀のストライブの立教ネクタイで歌った。須賀教室でそういう格好の人は他にいらっしゃらなかったが、ほかの教室には似たような服装の団がいらした。

演奏開始。「海よ」終盤、指揮と違うテンポで歌った人がいて、アンサンブルがズレてしまった……。個人的には、高音域の発声が不安定だったのが最大の心残り。

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