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鬼が笑えど来年度Nコンの話を

2010年度NHK全国学校音楽コンクール課題曲の概要が発表されました。テーマは「いのち」。

○小学校の部

作詞(作詩):里乃塚玲央/作曲:横山裕美子

不勉強でお二方とも詳しく存じ上げません。

ちょいと調べてみたところ、里乃塚さんは長いことアニメソングを手がけている職業作詞家で、近年は中高生向けの合唱曲も手がけている人だそうです。「季刊 合唱表現」第23号に「今どき、子どもの歌考」と題したコラムを寄せておられ、……って、この号、せき買いました。持ってるはずなんですが現物がどこぞに紛れ込んでしまい、記憶も曖昧ですみません。巻頭に掲載されているのは確かです。子ども向けに作られてTVなどで流れる歌にが込められている工夫とかいった雰囲気の内容だったような。

横山さんは、小学生向けの2部合唱曲をたくさん書いておられる人だそうです。

○中学校の部

作詞(作詩)・作曲:大塚愛

いろいろ物議を醸しています。「3年続けて中学生の課題曲がポップスかよ」「ピークを過ぎている人が、『手紙』『YELL』に倣った売り出しにかかっているのでは」「軽薄な曲ばかりで盗作疑惑さえあるのに」といった批判が出ているようです。

不評の声は理解できます。でも、せきはいずれ大塚さんが選ばれるであろうと思っていましたし、悪くない人選だとも考えてます。森山直太朗さんぐらいの時期でも不思議はなかったぐらい。

どこかのインタビュー(TVだか雑誌だか失念)で大塚さんご本人が「自分は自己主張の手段として作曲するのでなく、マーケティング的なことも考えて商品としての曲を書いている」みたいなことを言っていたのに接し、シンガーソングライターにしては珍しいと驚いた覚えがあります。のち、週刊文春の連載「考えるヒット」で近田春夫さんが似たような指摘をし、近田さんの慧眼に改めて感服したものです。

閑話休題。大塚さんは秋元康さんみたいな職業作家的スタンスの人。職業作家ならば合唱コンクール課題曲として中学生が歌うことを十分わきまえたものを書くはず。だからせきは楽観視と期待をしています。

なお、この人は作詞・作曲に苗字抜きの「愛」名義を使っているようなので、課題曲もそうクレジットされると思われます。

○高等学校の部

作詞(作詩):谷川俊太郎/作曲:鈴木輝昭

テーマ的に、いまどきのベタと呼んでもいいくらいの布陣。発表されたとき、前日の中学校の部とは比べ物にならない湧き上がりっぷりでした。

合唱人には馴染み深いコンビなのですが、合唱作品って実は混声・女声ばかりで、このコンビによる男声合唱曲は恐らく来年度課題曲が初と思われます。

谷川氏のテクストによる男声合唱曲は結構ある(有名どころで「ことばあそびうた II」「クレーの絵本 第2集」などなど)のに対し、鈴木氏の男声合唱曲が少ないのです。「日本の絶版・未出版男声合唱曲」→「サ行の作曲家」に列挙したものと、原曲が誰の作曲か分からないので載せてない編曲作品「砂山」がすべてのはず。

せきが接した記憶のある鈴木氏の男声合唱曲は、組曲「ハレー彗星独白」の譜面および実演と、組曲「銀幕哀吟」の譜面ぐらいです。男声では効果的な響きが得られにくい「低音域での密集配置・音のぶつかり」を多用しているのを見ると、あんまり男声合唱を書き慣れておられないような印象を受けます。そこらへんが来年の課題曲でどうクリアされるのか、すなわち編成による演奏効果に有利不利が生じないかどうか、楽しみなところです。

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