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Nコン2010 – いのち

第77回NHK全校学校音楽コンクール高等学校の部の課題曲について。

手稿譜で練習しているシーンでは、団員さんたちが難しさに四苦八苦していました。

一同が揃って鍵盤ハーモニカを吹いて音を取る(あるいは、試しアンサンブルの代わり?)風景には驚きました。

浄書譜ができると、パックンマックンのマックンができたての譜面を合唱団に届け、おそらくその場で、作曲者と譜面編集者が立ち会っての練習が行われ、いくつかダイナミクスなどを直していました。

作詞者・作曲者が立ち会っての練習風景も流れ、そこで谷川氏が詩を朗読する場面や、団員の問いかけに谷川氏が答える場面がありました。鈴木氏に対しても質問があったものの編集でカットされたようです。

作者コメント

作詞者:谷川俊太郎氏
  • 「〔作曲者との打ち合わせで〕いのちの多様性を歌いたい。たとえば大きな象と小さな蟻の対比などで多様性を象徴した」
  • 「〔練習での試演を聞き〕ダイナミックでスケールが大きい、言葉が立ち上がって空へ飛び立ったみたい」
  • 「〔マックンからの質問に答え〕いのちとは波動、かたちあるもののもとにある目に見えない波動的なもの。波動が動物・植物・人間になると考えれば広く考えられるのでは」
  • 「〔合唱団員からの質問『《いのちをうたう》とは?』に〕あなたもいのちでしょ? いま歌ってたじゃん。そういうあなたのことだと思っていいんじゃないの?」
作曲者:鈴木輝昭氏
  • 「雄大な詩。生命の始まりから今現在わたしたちが生かされている連鎖、悠久の時の流れを、エネルギッシュに、光のほうへ進む輝きをイメージして作曲した」
  • 「作曲にあたっては詩の言葉やニュアンスを取り込んで音楽という形にしている。音そのもの(旋律、ハーモニー、ピアノ)が投げかけるものへ忠実にアプローチすれば、演奏者の個性は自然に表出される」

曲全体に関するせきの感想

音を聞いただけの印象ですが、近年の課題曲の中では技術的に一二を争う難しさでしょう。特に冒頭のヴォーカリーズと、ラストに出てくるハイトーンと、ピアノ。

大雑把に言って、作曲者が詩から読み取った「悠久の時の流れ」が主としてヴォーカリーズに、エナジーが主として歌詞のある部分で表現されているように思われます。

ただ若干ひっかかるのは、とても細かいポイントですが、トビがくるりと空を飛ぶのってあんなにせせこましくないのでは。

楽曲は良くも悪くも鈴木輝昭ふうです。

せきが連想したのは『ハレー彗星独白』の表題曲や、鈴木氏の師匠に当たる三善晃作品で『ゴリラのジジ』など。

また、曲の末尾に三善氏の『バトンタッチのうた』終盤、合唱だけになるLargamenteの箇所(全パート縦割りで歌う「♪ゆーうせーいはー」)以降をくっつけたくもなりました。

参考演奏から女声版・混声版・男声版の3種類を比べると、混声版が突出して演奏効果がよいと思います。

女声版と男声版はクラスター性が前面に出てしまい、なんかゴチャっとしてるような。

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