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北村協一先生にまつわる思い出 (5): 腰式呼吸

今回初めてサブタイトルを付けました。「腰式呼吸」はせきの造語です。

なお、記事群「北村協一先生にまつわる思い出」を通して読みたい方は、タグ「北村協一」からどうぞ。



半年ちょっとぶりにシリーズの続きを書こうと思い立ったきっかけは、2011/11/09の坂本かおる先生による発声レッスンで、お腹を使ったブレスコントロールをせきがうまくできなかった体験。原因を探るべく合唱歴をさかのぼってみたら、どうも北村先生からいただいたご指導にたどり着くようだと思い至った。


北村協一先生にまつわる思い出 (2)」で、立教大学グリークラブ現役2年次の六連「尾崎喜八の詩から」練習初回のことを軽く触れた。そのときに起きたことを、より掘り下げて記そう。

第1曲は、16分音符2つ+付点4分休符+16分音符3つから成るユニゾン「いま 野には」で始まる。合わせて5つの16分音符すべてに付いているアクセントの表出が弱いということで、1小節に満たないそのフレーズだけに、その日の練習時間の大半が費やして実技指導があった。

北村先生いわく「いわゆる脱力した前屈姿勢で呼吸すると腰のあたりが左右にふくらむ。直立して歌うときも同様となるようにブレスを入れなさい」。以降、立教男声はそのとき北村先生からいただいた技術指導に沿う形でトレーニングが進められた。

こうしてせきは、腰〜お尻〜もも裏(すべて背中側)をふくらますイメージでブレスを入れる癖がついた。吸った息をどう入れるかという問題はあまりにも基本的すぎるためか、卒団後に歌っていた合唱団では話題に上ることがなかった。


かおるせんせレッスンでは、今までやってきたのと違う体の使い方に即応できない自分の不器用さを痛感した。

ご指導に従い壁に体重を預けたら少し“マヨネーズ”ができるようになった。この状態だと背中側がロックされ、呼吸によって動く部分が腹側だけになるのだ。


話は「尾崎喜八の詩から」練習初回に戻る。

北村先生は「アクセントの際は、アクセントに合わせて腹筋を前方に叩きなさい」ともおっしゃっていた。アクセントやアタックのとき腹はへこむほうが自然であろう。北村メソッドはこれと逆のことをやっているわけで、メンバーの大半は実践に苦労した。後日、大久保昭男先生による全体ボイストレーニングの場で、学生指揮者の先輩がこの件について質問したら「自分もブルさん(畑中良輔先生)も、そういうとき腹はへこむよ。協ちゃんは変なことを言うね」とのお返事だった。

北村先生のおっしゃっていたことは、せきの中で十数年ずっと謎として残っていたのだが、かおるせんせレッスンで答えらしきものが見つかった。どうも北村先生のメソッドは「腰式呼吸」とでも呼ぶのがふさわしいもののように見受けられる。すなわち、吸った息で膨らんだ背中を押すというか、腹が背中側から叩かれるようにというか、そういった感じで腰〜お尻〜もも裏側の筋肉をブレスコントロールに用いるということのようだ。北村先生は「子どもの合唱団を指導するときは『ブレスや声を支えるときはお尻の穴を締めろ』と言っている」ともおっしゃっていた。

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