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音取りって大切なんですねえ

このブログで時々記しているが、私せきは立教大学グリークラブ出身、平成8年(1996年)卒団の代である。その現役時代に起きた出来事を書き留めておく。


入部した当時、立教男声は音取りに階名読みを取り入れていた(女声はどういう方式だか知らない。あくまで男声だけの話)。イタリア語式のDo-Re-Mi-fa-Sol-La-Si-Doだが、♯や♭が付いても読み方を変えないというものである。

2年生のとき、当時の幹部が「どのみち鍵盤ハーモニカやキーボードと一緒に歌って聴き覚えするんだから、音取りに移動ドや固定ドを使うのは非効率なのでやめる」と、練習方針を転換した。立教グリーはずっと4年生が幹部学年なので、これを決めたのはせきの2代先輩にあたる代である。この変更は翌年度以降も踏襲された。個人レベルでは階名で譜読みしていたメンバーはいたが、それを団内の共通言語として徹底まではしなかったということである。夏合宿や春合宿で基礎トレーニングとしてコールユーブンゲンから課題を出し、ボイストレーナーの大久保昭男先生にみていただくことはあったが、それ以外に階名読みを全員が使う機会がなく、コールユーブンゲンは形骸化同然だった。

後年、移動ドや固定ドによる譜読みをやめて2年目の代で学生指揮者を務めた先輩が「階名読みをやめてから立教男声は音程が悪くなり、技術レベルが低下してしまった。あの方針変更は撤回すべきだった」とおっしゃったのを、せきはその場で聞いている。

せきの卒団した次の年度から、高坂徹氏が立教男声現役の指揮者になり、そこで指導の一環として階名読みが再導入された。当時参加していたOB男声合唱団で、せきの現役時代に階名読みが撤廃された経緯を高坂氏にお知らせ申し上げたら、呆れておられた。


と述べてきたが、事実として認識していただけで、ごく最近まで十分には実感が伴っていなかったことを、恥をしのんで告白せねばならぬ。

10月8日に行われた、えちごコラリアーズの近藤基先生レッスン中、コダーイシステムによる移動ド読みで音の純度が変わる体験をし、先に述べた事象が頭の中でつながった。あのとき歌った曲は調性の要素が強くて移動ドとの相性がよかったという点を割り引いても、移動ドという道具を適切に使えば効果絶大であるのを改めて体感したことは確かである。


固定ドの場合は、個々の音高が持つ特性や、各音を発する際の体の使い方(後者は主に器楽で有効かな)が重視される。移動ドの場合は、ある音階や旋法の中で各音が果たす役割が重視される。

どちらにせよ、耳からだけ入るのでなく、移動ドなり固定ドなりで譜読みする利点のひとつに「頭を使って能動的に音を取ることで、楽曲を把握する速度や精度が増す」ということが挙げられよう。

せきは必ずしも移動ド読み信奉者ではない。どうにも取りづらい音を部分的に固定ドで取ることも私個人としてはある。だが、こと独唱なり合唱なりについては、移動ド読みの基礎を身につけていたほうが便利であろうと思う。


なお、ひとくちに移動ドといっても複数種類の細かい差異が存在する。たとえば、冒頭に「イタリア語式」と記したものの他「トニックソルファ」「コダーイメソッド(コダーイシステム)」「佐藤賢太郎メソッド」など。通常そこらへんにこだわる必要はないのだが、当ブログ(特に練習参加記録カテゴリ)では具体的な方式で名称を書く場合がある。アクセス者が不特定多数ということを考慮してなので、よろしくご了解いただければ幸いである。

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