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2014/08/24の日記:合唱団「弥彦」第33回コンサート

合唱団「弥彦」のコンサートを、聴きに出かけてきた。

合唱団「弥彦」がどんな合唱団かは合唱団「弥彦」公式サイトに詳しく記されているので、そちらを参照くださいませ。


この団の存在について当方は1990年代半ば頃から認識していたものの、演奏を実際に聴くのは今回が初めて。会場である燕市文化会館へ行くのも初めて。

実は今回は歌い手として参加しようかなとも考えたが、8/22〜24の全日程に欠かさず参加することが必須条件で、目下せきは平日に休暇が取れない状況のため断念した次第。演奏活動再開はもうしばらく先になりそうです。


今回は「三善晃先生を偲んで」というサブタイトルつきで、オール三善プログラム。しかも『唱歌の四季』以外は平成になってから作編曲された、三善作品としては比較的新しめのものばかり。

合唱団「弥彦」のメンバーは110名ほどで、舞台が満杯であった。皆さん団オリジナルのTシャツとズボンもしくはスカートを着用して出演した。参加者名簿を見ると藤井氏の合唱団メンバーが多い模様。お名前だけ目にしたことのある参加者だと、荻原美城氏、雨宮昌子氏、村松賢治氏、五味貴秋氏といった方々もいらした。

対して、聴衆は出演者よりちょっと多いぐらい。2011/11/13に行われた「歌う仲間のコンサート」のパンフレットで、実行委員長・田辺伸五郎氏が『合唱団「弥彦」の活動は日本合唱界の最前線と自負しているのに、反応が薄くて寂しい』みたいな主旨のことを書いておられたのがよくわかった。


合唱団「弥彦」の歌
作詩:粟飯原栄子/作曲:青島広志
指揮:藤井宏樹

コンサートのオープニングで通例となっている、団歌みたいな小品。テキストは公募とのことで、採用された詩の作者・粟飯原氏は合唱指揮者として千葉県を拠点に活動しておられる。曲は青島氏ならではのオーソドックスなもの。

メンバーはチャレンジングな合唱人ばかりということもあってか、安定感抜群の演奏。

男声合唱と4手のピアノのための 一人は賑やか
作詩:茨木のり子/作曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ(連弾):浅井道子・須永真美

この編曲は合唱団「弥彦」が委嘱初演したもので、合唱団「甍」のライブCDで聴いた経験あり。また、ピアノ伴奏による独唱版を「花いっぱい音楽祭 2014 〜響き合う三善ワールド」で聴いた。

他の演奏と比べると、終盤でとてもテンポを引っ張ることなどにより盛り上がりが劇的に激しかった。

藤井氏の指揮を見るのは数度目。明治大学グリークラブの定期演奏会で2回ほどと、六連の早稲田大学グリークラブ単独ステージ『遊星ひとつ』と、メンネルコール広友会の定期演奏会を1回か2回。だがこの曲で初めて気がついたことがある。藤井氏は指揮しながら言葉を身体全体で表現するのだ。

ゆめのはじまり
作詩:矢崎節夫/作曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ:須永真美

女声合唱曲。ステージの中で最も穏やかな演奏だったように思う。

かつて田辺実行委員長が三善氏に「今、合唱団「弥彦」で一番歌って欲しい曲は何ですか」と尋ねたところ、この曲が挙がったとのこと。だが取り上げるのは今回が初めて。

ピアノのための無窮連祷による 生きる
作詩:矢崎節夫/作曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ:須永真美

ここからはすべて混声。

生への渇望を感じさせる激しい演奏。男声と女声で子音の飛ばし加減がまるきり異なるのが興味深かった。

唱歌の四季
編曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ(2台):浅井道子・須永真美

ここで歌ったのは「朧月夜」〜「ゆき」の4曲。演奏会パンフレットに「コンサートのアンコール用に、夕焼小焼が付いている」と記されており、募集要項には全曲挙がっていたということは、「夕焼小焼」についてはお察しですね。

演奏は、歌曲みたいにクラシック的なものでなく、わらべうたみたいな素朴なものでもなく、合唱曲として正攻法なアプローチだったような。

ここまでは聴いたおぼえのある三善作品。

童声・混声合唱と2台ピアノのための 交聲詩曲 波
作詩:宗左近/作曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ:浅井道子・須永真美

ここから、NHK水戸児童合唱団メンバーが加わった。NHK水戸児童合唱団は童声パートを担当。

宗左近がテキストという時点で激越さは想像がついていたが、藤井氏のタクトによる合唱だとそこにエネルギーが倍加して音の塊が迫ってくるような感じ。

中盤、男声合唱と2台ピアノのための「いのちのうた」(未出版。クール・ジョワイエによる初演音源が市販されている)を思い出したくだりがあった。

混声合唱と2台ピアノのための であい
作詞・作曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ:浅井道子・須永真美

合唱団「松江」ファイナルコンサートのために書かれた曲だが、三善氏がこの世に残された人々に別れの挨拶をしているかのように聞こえた。あ、だから本編のエンディングがこの曲なのかな。

夕焼小焼(「唱歌の四季」より)
編曲:三善晃
指揮:藤井宏樹/ピアノ(2台):浅井道子・須永真美

本編ではMCが曲目紹介をしていたが、この曲だけはMCなしのアンコールとして演奏された。


アンコールが終わり、参加者ひとりひとりが客席に手を振りながら退場していくのが、アットホームで好ましく感じられた。自分も拍手をしながら手を振り返した。

末筆ながら、参加者・スタッフ・来場者の皆様、お疲れ様でした。

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