「第70回全日本合唱コンクール全国大会」大学職場一般部門について、書きそびれていたことや、あとになって書くべきと判断したことを、当連載の締めくくりとして記す。
「第70回全日本合唱コンクール全国大会」大学職場一般の部では、他では見聞きした記憶のないマネジメント上の工夫がなされていたように見受けられる。印象に残ったトピックを書き留めておく。
このたびは会場の制約や運営上の都合で、ブロックの切り替えに伴っていったん閉場し、客席をいったん空っぽにして総入れ替えということが行われた。そこここに立っていた誘導員スタッフが、スケッチブックに再開場予定時刻を書いて掲げていて、有難かった。こういう細かい心配りが随所にみられた。
開演前・休憩明け、眼鏡をかけたスーツ姿の男性が登壇し、痒いところに手が届くような感じで、やめてほしい行為を行うと生じる不具合についての説明を中心に、場内のマナーについてアナウンスをしていた。「第70回全日本合唱コンクール全国大会」大学職場一般の部でホストを担当した東京都合唱連盟で事務局長を務める三好草平さんである。ただ、ご本人が名乗ることも他のスタッフから紹介されることもなかったような。最終日の表彰式で各種通信機器の電波を遮断する装置をoffにしたことを知らせ場内を沸かせた進行役も彼。
マナーに対する注意喚起について、三好さんによる前説には定評がある。当ブログでも「2010/11/3・4の日記(その2):耕友会コンサート Vol.6」でちらっと触れたことがあった。あれはいろいろ参考になるし、他ジャンルで行われているであろう同種のことを含めて様々な注意喚起の工夫がもっと共有されてもよいのではと思っている。
ロビーでは、出店や、コンクールの歴史を振り返る展示企画などが行われていた。出店でクレジットカードが利用できたのは嬉しいところ。
「インスタ映え記念撮影」とかいうものもあった。作曲家・指揮者の相澤直人さんが段ボール製フォトフレームを持って立っておられ、一緒に記念撮影できる趣向であった。自分がやってみた写真をInstagramに載せてある。
今月22日、音楽学者の礒山雅氏が亡くなられました。
礒山氏は第70回全日本合唱コンクール全国大会審査員のおひとりで、大学職場一般の部では審査委員長を務めました。この場を借りて哀悼の意を表します。どうぞ安らかに。