だいしホールで「えちごコラリアーズ ホワイトデーコンサート 2018」を聴いてきました。
出演者・スタッフ・来場者の皆様、お疲れ様でした。
演奏会から2か月以上経ってしまったため書洩らしや誤記が多いかも。あらかじめお詫び申し上げます。
チケットは、ちょっと前に別件で新潟市へ出かけた折に伊勢丹で購入。
昨年のリベンジで近くのラーメン屋で昼食をという計画だったが、黒埼サービスエリアで休憩し過ぎたせいで現地到着は開場時刻を大幅に過ぎたため、今年もコンビニおむすびでそそくさと済ませた。
今回はオープニング曲がなく、メンバー2名ほどが出てきて歌舞伎ふうに前口上。そのあと他のメンバーが舞台に合流し第1ステージへ突入。
- 1st Stage:歌舞伎名調子による男声合唱組曲『知らざあ言って聞かせやしょう』
- 作曲:千原英喜/指揮:木越智彦
- こいつは春から縁起がいいわえ
(作詞:河竹黙阿弥) - 絶景かな、絶景かな
(作詞:初代 並木五瓶) - 闇があるから覚えていろ
(作詞:河竹黙阿弥) - 知らざあ言って聞かせやしょう
(作詞:河竹黙阿弥)
この団のキャラクターと極めて相性の良い曲。しばらくのち出版譜を買い、音域が広くて歯ごたえが強そうな譜面づらと演奏のギャップに驚嘆。ところどころに挿入される、譜面のト書きにのっとったアクションも効果的。もちろんハモるべき個所ではきちんと会場を鳴らしていた。
第1曲は1月の新潟県ヴォーカルアンサンブルコンテストでも歌った。そのときの録音がYouTubeで公開されている。動画の画像は演奏会のチラシ。パンフレット表紙はチラシに準じたデザインで、浮世絵の役者絵っぽい似顔絵イラストを使ったのもそういうこと。
- 2nd Stage:無伴奏男声合唱による『Quatre petites prieres de Saint Francois d’Assise』
- 作曲:Francis Jean Marcel Poulenc/指揮:木越智彦
- Salut,Dame Saint
- Tout puissant
- Seigneur je vous en prie
- O mes tres chers freres
昨年の全日本合唱コンクールの課題曲としてこの第3曲を選んで以来、年間を通して取り組んできた組曲。コンクールを客席で拝聴したとき、団のキャラクターとあまり相性がよろしくない選曲という印象を持った。音楽性の幅を広げるといった勉強のためにプーランクを選んだのかなあと私は推測するが、違っていたらごめんなさい。
このたびの曲集全曲演奏でも同様。演奏そのものは悪くない。頑張りはわかる。でもプーランク独特の空気感や機知って、頑張りだけでは表現しきれないところがあるのが難儀さのひとつなのだろうな。
ここで休憩が挟まった。ロビーで指揮者お二人とご挨拶。近藤さんと話すのは一昨年のTOKYO CANTAT以来。
- Stage 3:えちコラ愛唱曲
- 指揮:木越智彦
- A・RA・SHI
(作詞:J&T/作曲:馬飼野康二) - Ave Maris Stella
(作曲:Edvard Grieg) - 『KAKSIKPUEHENDUS』より Uehte laulu tahaks laulda
(作詩:Gustav Suits/作曲:Veljo Tormis) - 『KAKSIKPUEHENDUS』より Taehed
(作詩:Marie Under/作曲:Veljo Tormis) - 『Sechs Lieder, Op.50』より Liebe und Wein
(作曲:Felix Mendelssohn) - Ramkali
(Indian Raga/編曲:Ethan Sperry)
毎年恒例のオムニバスステージ。今回は過去に取り上げた曲の再演のみ。足掛け8年の活動で蓄積されたレパートリーの活用はもちろん、一昨年までは賛助出演が1ステージあったから自前のステージは3ステージだったのが昨年から4ステージすべて自前となったりなどもあってゼロから新曲に取り組む負担を軽減させるという事情もあるのかも。
『KAKSIKPUEHENDUS』は邦題『二つの献呈歌』。ここでは別々に書いたけど、要するに2曲セット全曲。この曲集はアタッカで演奏されたため、譜面を知らないと1曲で続いたかのような感じ。
- Stage 4:男声合唱曲集『恋のない日』
- 作詩:堀内大學/作曲:木下牧子/指揮:近藤基
- 流星
- 夢への招待
- 恋のない日
- 隕石
- 秋の夕
- 噴水
この曲集は大学4年生の夏休み、なかのZEROホールで初演を聴いた。再演に接するチャンスにはなかなか巡り会えずにいたこともあり、久々に懐かしく拝聴。
出来栄えは作曲者が我が意を得たりと喜ぶものであろう。暴走・崩壊しやすい「隕石」「噴水」も手堅くまとめた。
出版譜の前書きで作曲者は「初演では表題曲が一番人気であった」と記している。このたびの演奏も確かに表題曲の特に中間部が最も熱を帯びていたような。
指揮者の近藤さんはステージ後のスピーチで選曲意図として、日本語のフレージングを学びたいとか語っていたような。
- アンコール:『いつからか野に立って』より「虹」
- 作詩:高見順/作曲:木下牧子/指揮:近藤基
- ダブルアンコール:「サザエさん一家」「レッツゴーサザエさん」
- 作詞:林春生、北山修/作曲:筒美京平/指揮:木越智彦
「虹」は創団当初からのレパートリー。近藤指揮者のスピーチでは曲紹介がわりに「歌うことは祈りの一種だと思うようになった」とかいうお話があったような。
ダブルアンコールはあたかも1曲のように演奏された。演奏前、木越さんのスピーチで日曜の夕方にとかヒントを出していたのでなんとなく想像はついたけど、イントロの冒頭で聞き覚えのないフレーズが出てきたため何秒か戸惑った。
木越さんは来年のホワイトデーコンサートについて「サザエさん」予告ふうに、ご自身が振る委嘱初演ステージ(作曲者はシークレット)や伊東恵司先生による客演ステージを予定していると告知。委嘱初演というと拙サイトで「日本の絶版・未出版男声合唱曲」をまとめている者としては聞きのがせないところだけど、演奏会があるという来年3月16日は私あいにく職場の出勤日なうえ繁忙期などの事情で有給休暇も取れない可能性大なのが残念。
ロビーストームはダブルアンコールのサザエさんと「斎太郎節」。
余談。翌日新潟市中央区内で仕事がらみの資格試験だったため、演奏会後は帰宅せず新潟市内に宿泊した。その試験はおかげさまで合格。