第50回新潟大学合唱団記念定期演奏会を聴いてきた。第47回(2011年)・第48回(2012年)・第50回(昨年)以来。
出演者、スタッフ、来場者の皆様、お疲れ様でした。
オープニングの新潟大学学生歌はいつもながら安定したサウンド。
第1ステージ
- 指揮:名島啓太
- Super flumina Babylonis
(作曲:Giobanni Pierluigi da Palestrina) - Ortus Carminis
(作詩・作曲:佐藤賢太郎/ラテン語訳詞:Dr. Robert ZASLAVSKY)
ステージタイトルが付けられていないが、いわゆる「コンクール報告ステージ」である。1曲目は全日本合唱コンクールの課題曲、2曲目は同じく自由曲として取り上げた曲。
1曲目は、曲の構造・物語を見通したうえで、個々の部品が全体の中でどういう役目を果たすかという観点で曲作りがなされた、名島氏のスタイルが分かりやすい演奏。
一般的にKen-P作品は精妙な和音に負けてクールというには低温すぎる演奏になる傾向がみられると思うけれど、今回の2曲目からは適度な体温が感じられた。
第2ステージ
- Aus tiefer Not schrei ich zu dir
- 作詩:Martin Luther/作曲:Felix Mendelssohn Bartholdy
指揮:名島啓太
ドイツロマン派の宗教曲は名島氏がしばしば選曲する。おそらく多少なりとも教育的意図が込められているのだろう。その甲斐あってか今やすっかり板についており、この団体の伝統的レパートリーの一つとなりつつあるように思う。
第3ステージ
- 覚和歌子の詩による混声合唱曲集『等圧線』
- 作詩:覚 和歌子/作曲:信長貴富
指揮:近藤大祐(学生)/ピアノ:五十嵐小絵子(学生)
- 等圧線
- からだ
- F
- リフレイン
終曲は今年2月の第5回新潟大学合唱団現役生・OBOG合同演奏会で演奏されたものですね。
アンサンブルの整い方は他のステージと遜色ないけれど、いちばん歌い手がいきいきしていたというか、先生ステージでの緊張感から少しばかり解き放たれたようなというか、そんな趣のサウンド。
第4ステージ
- 合唱で彩る日本の四季
- 指揮:近藤大祐(学生)/ピアノ:五十嵐小絵子(学生)
- 花
(作詞:武島羽衣/作曲:岡野貞一/編曲:信長貴富) - 朧月夜
(作詞:高野辰之/作曲:井上陽水/編曲:信長貴富) - われは海の子
(作詞:宮原晃一郎/作曲:不詳/編曲:石若雅弥) - 村祭
(文部省唱歌/編曲:Bob Chilcott) - 赤とんぼ
(作詞:三木露風/作曲:山田耕筰/編曲:信長貴富) - 雪
(文部省唱歌/編曲:飯沼信義) - 故郷
(作詞:武島羽衣/作曲:岡野貞一/編曲:信長貴富)
オリジナルステージもしくはオリステと称する、合唱に縁の薄い人でも楽しめるステージ。今年は例年のような寸劇や振り付けはなく歌重視で、1年生の男女ペアによるMCで進められた。
また、このステージが始まる前、学生指揮者さんがひとりステージに残り、歌い手が着替えるまでの場つなぎという名目でステージの趣旨紹介スピーチもあり。
第5ステージ
- 混声合唱組曲『太陽と海と季節が』
- 作詩:髙野民雄/作曲:森山至貴
指揮:名島啓太/ピアノ:澤村牧子
- 太陽と海と季節が
- 海の記憶
- 林の中を風と歩く
- 一日の終わり
1曲目と終曲は第5回新潟大学合唱団現役生・OBOG合同演奏会の再演。ただし前回はOBOG合同だったが、今回は現役のみ。真ん中2曲は年齢を問わず取り組みやすそうな感じ。
他のステージ同様、人数からは信じられないほど雑味が少なく、実にすっきり整理整頓された演奏であった。
作曲者が来場しておられ、演奏後に壇上に招かれた。終演後、知り合いの合唱仲間と「森山先生ってフットワーク軽いですよね」「富山で全日本合唱コンクールの全国大会をやってたときもいらしてたんだよ」みたいな会話。ご自身の作品が初演・再演された今年の東京男フェスにも来場しておられたそうだが、せきはお姿に気づかず。
恒例の花束贈呈や名島氏スピーチの後、学生指揮者によるアンコールとして林望作詩/なかにしあかね作曲の無伴奏混声合唱ピース「げんげ田の道を」で終幕。
終演後は例によってロビーで2曲ほど演奏。名島氏も混じって歌っておられ、会釈する。このたび言葉は交わさず。
実は前日あたりから痰が切れず咳き込む系の風邪を引いたようで(この記事を書いている今も完治してない)本番中もゴホゴホやってしまった。トローチなど用意していたけど車の中に置き忘れてしまい、インターミッションは10分で取りに戻るには時間がタイトだったため、あきらめる。面目なし、申し訳なし。