だいしホール(新潟市中央区)に足を運び「第5回新潟大学合唱団現役OBOG合同演奏会」へ。この催し物には初めて伺う。
今回は他の用事との兼ね合いもありマイカー移動。だいしホールと提携した近くの立体駐車場に車をとめ、開場時刻14時50分からちょっと過ぎたあたりに客席に入る。
オープニング
- 新潟大学学生歌
- 作詞:中村千栄子/作曲:箕作秋吉/編曲:後藤丹
指揮:松浦良治/ピアノ:岩尾果林
オープニングで学生歌を指揮したのが松浦名誉教授であることに驚く。定期演奏会では学生指揮者の役目なのに、なんて贅沢な。
また、学生歌の編曲が後藤氏によるということを初めて認識する。
現役生ステージ
- 指揮:近藤大祐/ピアノ:五十嵐小絵子
- Super flumina Babylonis(作曲:Giobanni Pierluigi da Palestrina)
- 覚和歌子の詩による混声合唱曲集「等圧線」より
リフレイン(作詞:覚 和歌子/作曲:信長貴富)
年度替わり早々とは思えない、安定した演奏。
今年度全日本合唱コンクール課題曲は1曲目に演奏したものを選ぶのかな?
2曲目は児童合唱のために書かれた曲のトランスクリプション。確かに幅広い年代に受け入れられそうな感じ。
OBOGステージ
- 混声合唱のための『アカペラ・エンカ』より
- 編曲:信長貴富
指揮:星裕一(44期OB)
この演奏会に足を運んだのは、この指揮者から「来てね」とお誘いをいただいたのが理由の一つ。彼は新潟ユース合唱団時代からの知り合いで、現役時代に指揮したステージもエンタテインメント寄りの選曲だったような記憶がある。そして今回もそういう方向性。
凝っているぶん歯ごたえのある編曲のはずだが、軽々とした演奏。
「北国の春」は時々CMで耳にする信長氏編曲「積水ハウスの歌」に通じるところが感じられる編曲。と思って後で調べたら「北国の春」だけがCMで歌っている栗友会に属する合唱団のために書き下ろされたアレンジと知り、なんか納得。
合同ステージ
- 混声合唱組曲『太陽と海と季節が』より
- 作詩:髙野民雄/作曲:森山至貴
指揮:名島啓太/ピアノ:澤村牧子
- 太陽と海と季節が
- 一日の終わり
昨年暮れに初演されたばかりの組曲の、初演団体以外による初めての再演。ただし抜粋で、今年12月5日に予定されている新潟大学合唱団定期演奏会では組曲全曲を取り上げるらしい。近日中に楽譜が出版される予定だそうな。
森山氏といえば、全日本合唱コンクール課題曲になった「受付」が、コンクールにかかわりや興味のある方々には知られるところ。あれに比べると、だいぶハードルの低そうな曲。時々出てくるシンコペーションや転調がJ-POP的で、親しみやすさを後押ししている。
今回演奏されたのは全4曲の1曲目と終曲。終曲のほうは、間に挟まる第2・3曲を聴いたあとだと説得力がなおさら強まるのかもという気がした。
アンコールはなく、終演後は出演者一同がロビーに出て来場者を見送り。
開演15時、終演15時40分過ぎ。ミニコンサートですね。ちょっとアットホームな雰囲気の演奏会、楽しませていただきました。
出演者、スタッフ、来場者の皆様、お疲れ様でした。