えちごコラリアーズの自主練を終え、有志一同で新潟市音楽文化会館へ移動し、レディースクワイヤJuneさんの演奏会を聴いてきた。賛助出演させていただいたことはあるが、客席で拝聴するのは初めて。
出演者、スタッフ、来場者の皆様、お疲れ様でした。おかげさまで見事なサウンドを堪能致しました。
指揮は全ステージ箕輪久夫先生。ピアニストは団員さんがステージごとに交代で務めた。
今回は思うところあり、プログラムパンフレットのうち演目紹介のページをスキャンした画像を当記事に添付してみた。
第1ステージ
- Missa Brevis
(作曲:Hatfield) - Ave Maria
(作曲:佐藤賢太郎/ピアノ:齋藤美香) - Ave Regina Caelorum
(作曲:佐藤賢太郎/ピアノ:齋藤美香)
レディースクワイヤJuneさん単独による、現代宗教曲ステージ。一人一人がしっかり歌っているのが素晴らしい。
『Missa Brevis』からは「Kyrie」「Gloria」「Sanctus」「Agnus Dei」の4曲を演奏。パンフレットでは作曲者名が「Hatfield」としか書いてないけど、カナダの作曲家・Stephen Hatfieldのことで、ミサ全曲を演奏したみたいですね。
残り2曲、パンフレットには「佐藤健太郎」とあったけど、指揮者の譜面台に置かれた楽譜の表紙はどう見てもKen-Pこと佐藤賢太郎氏によるもの。
第2ステージ
- 女声(同声)合唱とピアノのための「四季三昧」
- 編曲:高嶋みどり
ピアノ:山際規子
- 春三昧(春よ来い/チューリップ/春が来た/めだかの学校/春の小川/花)
- 夏三昧(イルカはザンブラコ/うみ/夕日/たなばたさま)
- 秋三昧(紅葉)
- 冬三昧(雪/お正月/一月一日/春よ来い)
レディースクワイヤJuneさんと、同じく箕輪先生に指導を仰ぐ女声合唱団「アンサンブル・ロゼ」さんとの合同演奏。
出版譜を目にしたときは「とっつきやすそうで面白そうなメドレー」という印象で、耳にする機会が少ない理由が謎だったのだが、聴いてみてわかった。ポリフォニックに凝っていて案外ハードルが高い編曲なのだ。歌いこなした皆さんに拍手。
パンフレットに編曲者名が書いてなかった。あまり知られていない曲集(演奏頻度の事情などか?)ということもあり、このステージのあと、誰のアレンジか尋ね合う声が客席からちらほら。
第3ステージ
- イタリア古典歌曲より
- ピアノ:川村裕子
- Pur dicesti, o bocca bella
(作曲:A. ロッティ/編曲:J. Roff) - Dormite, begli occhi
(作曲:L. ロッシ/編曲:J. Erb) - Le Violette
(作曲:A. スカルラッティ/編曲:青島広志) - Lungi dal caro bene
(作曲:G. サルティ/編曲:青島広志)
アンサンブル・ロゼさんの単独ステージ。全曲原語歌詞で、様式にのっとった節度ある演奏。
ところで1曲目の編曲者は、Walter RobdyとJoseph Roffの連名じゃないんでしょうか?
第4ステージ
- 女声合唱とピアノのための「明日のりんご」より きょうの陽に
(作詩:新川和江/作曲:高嶋みどり) - 女声合唱とピアノのための2章「無声慟哭」より 松の針
(作詩:宮澤賢治/作曲:新実徳英) - 女声合唱とピアノのための「アノクダッチ幻想曲」より 石英の砂
(作詩:宮澤賢治/作曲:西村朗) - 女声合唱とピアノのための組曲「雨ニモマケズ」より 雨ニモマケズ
(作詩:宮澤賢治/作曲:千原英喜)
3曲目まではレディースクワイヤJuneさんの単独演奏で、「雨ニモマケズ」のみアンサンブル・ロゼさんと合同。パンフレットではピアニストが「井村優子・川瀬景子」とクレジットされていて、連弾とかではなく途中で交代しての演奏だったが、どの曲をどなたが弾いたか分からず。
1曲目は全日本合唱コンクールの課題曲で、「四季三昧」と音の重ね方が少し似ているあたり、近年の高嶋みどり作品っぽい。残りの曲のどれかを自由曲として歌うんでしょうね。いずれ劣らぬ演奏。
箕輪先生が新しいレパートリーを積極的に開拓しておられることにも感銘を受ける。第1ステージのKen-Pもだし、「アノクダッチ幻想曲」「雨ニモマケズ」も初演・出版から日が浅い曲だし。
アンコールは、新潟ではおなじみ、山田ゆきえ作詩/佐藤さおり作曲「またね」ピアノつき女声合唱版を、2団体合同で。
翌日も練習があるが、来週末に宿泊する予定があり、2週連続の宿泊はお財布がしんどいので、終演後は長岡に帰宅。
事務用品店を覗いたのち、黒埼のラーメン屋へ夕食を取りに寄ったら、さっきまで一緒だったえちごコラリアーズの面々に遭遇。「類は友を呼ぶ」ですかね。