長岡リリックホールで「県立長岡高等学校音楽部合唱班第6回定期演奏会」を聴いてきた。定期演奏会に伺うのは第3回以来。
出演者・スタッフ・来場者の皆様、お疲れ様でした。
主催は「長岡高校音楽部合唱班保護者会」。ここまでハッキリしたクレジットは潔い。
開場時間17時半からちょっと過ぎて会場入り。客席で待っていたら、45分ぐらいに女声部員2名が登場し、無伴奏で「夜空ノムコウ」を歌った。
開演の18時になって、演奏に先立ち、轡田勝祐学校長が登場して御挨拶。そのあと校長先生は招待席に座り、終演まで聴いておられた。
本編。
指揮者は、河本隆吉教諭と、3年生・星野聡美さんの2名が務めた。ピアニストは4名がクレジットされていたが誰が誰かわからないのでクレジット割愛。
第1部
- 恋するフォーチュンクッキー
(秋元康作詞/伊藤心太郎作曲/今井康編曲/星野聡美指揮)
ピアノ付き。例の振り付けに合わせて現役部員16名が歌い踊る。
ところで編曲者って「今村康」ではなく?
- めぐる季節
(吉元由美作詞/久石譲作曲/柳谷清道編曲/星野聡美指揮)
現役OG合同による女声合唱。ピアノ付き。ややフォーマルな演奏。
- いつからか野に立つて
(無伴奏男声合唱組曲『いつからか野に立つて』第6曲;高見順作詩/木下牧子作曲/河本隆吉指揮)
現役OB合同による男声合唱。もっとも、現役生の男声は1名きりで、実質的にはほぼ全員OB。サウンドの重心が低くなったのはメンバー構成だけでなく指揮者が変わった影響も大きいであろう。
- 44わのべにすずめ
(混声合唱組曲『三つの不思議な物語』第1曲;ダニエル・ハムヌス作詩/羽仁協子訳詩/木下牧子作曲/河本隆吉指揮)
現役OBOG合同による混声合唱。なかなか大変な曲なのだが、きちんと歌いこなしており、安定感抜群。
- 涙/なみだ
(無伴奏女声合唱曲集『なみだうた』より;林芙美子作詩/信長貴富作曲/河本隆吉指揮)
現役1・2年生のみによる演奏。唯一の男声部員はAltoに交じって歌っていた。
まずは今年1月の新潟県ヴォーカルアンサンブルコンテストで演奏したという2曲。堅実な演奏。
クレジットは原文ママだが、2曲目として演奏された「なみだ」のほうは松本可奈子作詩じゃなかったっけか。
- 共演者
(小林香作詩/横山潤子作曲/河本隆吉指揮) - 古い絵
(ア・カペラ女声合唱のための『絵の中の季節』第1曲;岸田衿子作詩/木下牧子作曲/河本隆吉指揮)
現役生のみ。今年度NHK全国学校音楽コンクール課題曲と自由曲。前者を生演奏で聴くのは初めて。
第2部:長岡合唱班オリジナルミュージカル「WISH」
- 右から2番目の星(映画『ピーターパン』より;Sammy Cahn作詞/Sammy Fain作曲/海野洋司編曲)
- タッチ(康珍化作詞/芹澤廣明作曲/久隆信編曲)
- 瑠璃色の地球(松本隆作詞/平井夏美作曲/今村康編曲)
- Let It Go 〜ありのままで〜(映画『アナと雪の女王』より;Kristen Anderson-Lopez, Robert Lopez 作詞・作曲/高橋知伽江訳詞/古川陽子編曲)
- I Could Have Danced All Night(映画『マイ・フェア・レディ』より;Alan Jay Lerner作詞/Frederick Loewe作曲/源田俊一郎編曲)
- またあえる日まで(アドベンチャーキャンプの子供達&北川悠仁作詞/北川悠仁作曲/Tsing-moo, 森友紀編曲)
ある女子高生のもとに天使がやってきた。天使の姿はその女子高生にしか見えない。願いを2つ叶えたら天上界に戻らなくてはいけない天使は女子高生の力を借りて……、というストーリーに、ポップスの合唱編曲がさしはさまって進む。
指揮は星野さんのはず。
天使のキャラクターから、うっすらとTVバラエティ番組での小林麻耶を連想した。
第3部
- Dancing Queen
(Benny Andersson, Bjoern Ulvaeus, Stig Anderson作曲/星野聡美指揮)
現役生のみによる、実質的なアンコール。そのあとのスピーチによると、河本教諭が指揮するという案も出たそうだが「若者が歌い踊る中で一人おじさんが混じるのはどうも」とかいう理由で学生のみになったとのこと。
- Jupiter(吉元由美作詞/Gustav Holst作曲/河本隆吉指揮)
プログラムにはなかった、OBOGとの合同によるダブルアンコール。たぶん松下耕編曲版。
OBOGが馳せ参じて一緒に歌うというのはすっかり恒例化した模様。プログラム記載の出演OBOGは30名ほど。
欲を言えば、長岡高等学校同窓会と連携があっていいのではと、昨年度幹事学年の端くれだった身としては思った。合唱班の活動が復活してから6年ということは最年長のOBOGでも20代半ばで、まだ同窓会を意識することは少ない年代だから無理からぬことではあるが。