吉村信良氏のご冥福を

吉村信良氏のご冥福を

一昨日、合唱指揮者の吉村信良氏が亡くなられたそうです。
asahi.com(朝日新聞社):前全日本合唱連盟理事長の吉村信良さんが死去 – おくやみ
京都産業大学グリークラブが多田武彦作曲の組曲「雨」を録音したビクターのCDでしか、せきは吉村氏の指揮による演奏に接した経験がないので、大仰なことを申し上げられるような身ではございません。
ただ、男声合唱界でのご活躍は存じてましたし、氏の旺盛な活動ぶりは一端ながらも合唱連盟の季刊誌「HARMONY」やブログ「」これこらコールなどで拝見・拝読・敬服しておりました。
ご冥福を……。

RSSを変えました

RSSを変えました

さっきのエントリ追加とあわせて、当ブログのRSSを設定変更しました。
(RSSのアクセス数を知りたくなったものでFeedBurnerというサービスを導入し、そっちに切り替えました)
これまでのURLでもRSS配信はしてますが、RSSリーダーなど経由で当ブログをご覧のかたは http://feeds.gassho-ens.com/gassho-ens/BwNl をご利用いただけると、せきはうれしいです。

ダンゴ声のCM

ダンゴ声のCM

一介のアマチュア合唱人がこういうことを申し上げるのは僭越至極でございますが、気になったこと。
昨日からTBS系で「総力報道! THE NEWS」というテレビ番組が始まりました。
いろいろなバージョンの告知CMが事前に流れていたんですが、そのひとつで小林麻耶アナウンサーが「ア、ア」と軽く発声練習をしているシーンを見て、せきは耳を疑いました。
小林アナ、その「ア、ア」、ダンゴ声!
(ダンゴ声 = 響きが鼻や軟口蓋にこもっていて前に飛ばない発声の俗称)
歌では主としてバスやバリトンの人に時々みられるのですが、女性がダンゴ声を出すのは、せきにとって初めて目・耳にするかも。まして声楽じゃない分野だと
「ア、ア」のあと「コバヤシマヤです」としゃべったときは普通のトーンだったので、よけい印象が強烈でした。
アナウンサーは声楽家でも舞台俳優でもないと言われればそれまでなんですけど、それにしても……。
問題のCMは、番組公式サイトの「THE ギャラリー」コーナーで動画が見られます。「カメラテスト」編というタイトルです。(パソコン限定。ブラウザによってはうまく再生できない場合がある模様)
※ 上記動画の公開が停止されたら、このエントリも非公開化もしくは削除する予定です。

組曲「吹雪の街を」考 (5) I. 忍路

組曲「吹雪の街を」考 (5) I. 忍路

半月あいてしまいましたが、個別の楽章に関する話に入ります。
第1曲『忍路』は、まだ男声合唱団トルヴェールでは取り上げたことがなく、しばらくは練習予定もなさそうな楽章です。
この楽章について前回「組曲全体の導入」と記しました。組曲全体で繰り広げられる青春模様の舞台を紹介する役割の楽章(のように見受けられる)ということです。
『忍路』は次の5パートで構成されます。
   a1. スキー風景
(フェルマータつき語尾 + 普通の8分休符)
   a2. 冬山で眼下に忍路を望む
(フェルマータつき語尾 + フェルマータつき4分休符)
   b1. 夏の日中の風景
(フェルマータつき語尾 + 普通の8分休符)
   b2. 夏の月夜の風景
(フェルマータなし語尾 + フェルマータつき4分休符 → テンポが変わる)
   c. 忍路という街の紹介
aとbは、途中accel.やrit.やフェルマータが挿入されるものの、基本となるテンポは4分音符=約96で一貫しています。
また、a1の後半からa2にかけて一時的に転調するのですが(ただし調号は変わらず臨時記号だけでの処理)、場面がすぱっと転換するのではなく、短時間で色合いが移り変わっていく形です。
曲の起伏とダイナミクスの大小は正比例するのが一般的ですが、この曲では必ずしもそうとはいえません。
音量が最大になる場所はa1末尾の「jumping stopした」です。しかし、曲そのものの心臓部は、「表情豊かに」かつ「mezza voce」で終始するcにあります。
ダイナミクスが小さくなるほど想いが濃密になってゆくということでしょうかね。
aの部分は音で絵を描くみたいな雰囲気です。
a1の冒頭はTen. IとBas.のオクターブユニゾンで始まり、Ten. IIとBari.が割って入るという、多田作品にはあまりみられない書き方です。ちなみに、外声部のオクターブユニゾンに挟まれて内声部が違う動きをするのは、木下牧子氏の男声合唱作品でしばしば、松下耕氏の男声合唱作品で時々みられます。
Bari.とBas.のユニゾンで直滑降したのち、accel.しながらBas.→Bari.→Ten. II→Ten. Iの順で「次々に」たたみかけてゆき、a2に入って全パートがオクターブユニゾンで終始するという流れです。
b1はa1をやや簡略化した書き方、でしょうか。
a2とb2はずっとユニゾン(同音およびオクターブ)という点が共通しています。
b2に出てくる「通った」はトオッタと作曲されていますが、男声合唱団「ホクレングリーンコール」公式サイトの「練習日誌(随時更新)」に「文法的にも状況的にもカヨッタと読むべきだろう」という疑義が記されています。
ここで作曲者がトオッタという読みを選んだ理由を考えてみると、もしかすると兄弟作品にあたる組曲「雪明りの路」第3曲『月夜を歩く』との通底が念頭にあったからではという推測が浮かびます。
『月夜を歩く』には「通りぬけ」という動詞が2度ほど出てきます。通り抜ける場所はいずれも「忍路の街」です。
ちなみに、深沢眞二氏の著書「なまずの孫 1ぴきめ」によると、b2には『月夜を歩く』の曲想が引用されているのだそうです。
cでは4分音符=約76と、ややゆっくりなテンポに変わります。
aおよびbは語りの要素を前面に出して作曲されているのに対し、cは歌いの要素が強い部分です。もっとも、mezza voceという指定がある以上、朗々と声を張り上げるわけではありません。
詩の終わり「あったが。」に対応して、曲は半終止となっています。すなわち、曲がIの和音(階名でいうド-ミ-ソ)でなくVの和音(階名でいうソ-シ-レ)で締めくくられるということです。
組曲全楽章を続けて演奏する場合、次の楽章『また月夜』が『忍路』と同じホ短調であることも手伝い、この半終止から「『また月夜』は『忍路』の続きなのかな?」「『忍路』の最後に出てくる人物が、組曲を通して詩人が思いを寄せている相手かな?」という印象が生まれるのですね。
—— 組曲「吹雪の街を」考の目次へ ——

3/14 トルヴェール練習

3/14 トルヴェール練習

男声合唱団トルヴェールの練習に参加するため、万代市民会館(於 新潟市中央区)へ向かい15時半ごろ家を出発。電車か高速バスでの移動も考えていたが、強風でダイヤが乱れている様子だったのでマイカーを使う。
往路はずっと下道の国道8号線。お金をおろしていたら数分の遅刻。
大半は『夏になれば』(先週から延々とアナリーゼもどきの連載をしている組曲「吹雪の街を」の、第3曲)の音取りで、最後にアンコンで歌った『また月夜』『秋の恋びと』おさらい。
出席者は計4名。一応パートは揃っていたものの、『夏になれば』はテノール独唱つきの曲なので独唱がある箇所は人数が足りない。そこで、ときどき音楽監督tree2氏やせきが独唱パートを歌いながら音取りを進める。
せきが組曲「吹雪の街を」を歌うのは初めて。ただ、北村協一先生の指揮でメンネルコール広友会さんが演奏したCDは持っているし、『夏になれば』は生演奏も聴いたことがある。そのおかげが大きく、せきの音取りは8割がたスムーズにできた。ところどころ引っかかってしまった場所もあったけど……。
部屋は17時半から20時まで予約してあったようだが、練習は19時半過ぎに終了。
復路は116号線で西蒲区(旧巻町など)を通り、燕市から三条市に出て8号線の、ずっと下道ルート。21時半ごろ帰宅。