長岡リリックホールのコンサートホールへ行き長岡少年少女合唱団の定期演奏会を聴いた。
この団と私は、オペラ「てかがみ」や、昨年の長岡市民音楽祭でステージをご一緒した。リリックホールコーラスフェスティバルなどのような合唱祭的イベントの単独ステージや、児童合唱と成人の独唱・合唱が共演する演目を拝見拝聴したこともある。ついでに、指揮者の中村さんと合唱団Lalariで一緒に歌ったことも現時点で2度ほどある。いずれ単独の演奏会に伺いたいと念じていたが、スケジュールの折り合いがつかなくて叶わず、このたびが初めて。
練習が行き届いていてサウンドも動きもまとまりが良いけれど、メンバーの個は個としてちゃんと存在している、長岡市が誇るべき合唱団のひとつ。以前から持っていた印象であるし、今回の演奏会についても当てはまる。
プログラムは長岡少年少女合唱団の公式サイトに載っているが、ブラウザ等の環境によって表示に時間がかかる場合があるため、一応ここにも記す。
- オープニング It’s a small World
- 作詞・作曲:Robert B. Sherman, Richard M. Sherman
指揮:中村美智子/ピアノ:箕輪美帆/振付:さとうさちこ(以下も同じ)
邦題「小さな世界」としても知られ、ディズニーランド等のアトラクションでおなじみですね。
- 同声合唱とピアノのための組曲『ドラゴンソング』
- 作詩:覚 和歌子/作曲:信長貴富
- だから からだ なのだ
- より道 まわり道 かえり道
- これは棒っきれじゃなくて
- 相棒
- ドラゴンソング
昨年の長岡市民音楽祭の打ち上げにお越しくださった信長さん(「Fire」の委嘱初演があった)に、中村さんが「いま別の信長作品にも取り組んでいるところだけど、合唱団はみな喜んで歌っている」と熱弁をふるっていた。きっとそれがこのステージ。
ステージアンコールとかで「Fire」が再演されるかなと思っていたが、なし。
- 女声合唱とピアノのための組曲『MAGNIFICAT』
- 作曲:佐藤賢太郎
- Magníficat Ánima Mea
- Fecit Poténtiam
- Suscépit Ísrael
- Glória Patri
団内で年長組にあたる「ピュアボイス」のステージだったはず。
全編ラテン語なうえ無伴奏の楽章「Suscepit Israel」が混じる、結構ハードなKen-P作品を歌いこなしていた。
ここまでのステージは当初から合唱曲として書かれた曲。視覚的演出は控えめ。
- たのしいディズニーの歌
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- パート・オブ・ユア・ワールド(日本語詞:近衛秀健/作曲:Alan Menken/編曲:大田桜子)
- アンダー・ザ・シー(作詞:Howard Ashman/作曲:Alan Menken/編曲:若松正司,若松歓)
- リメンバー・ミー(日本語詞:竹本浩子/作詞・作曲:Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez/編曲:高野令子)
- ジャンボリミッキー!(作詞・作曲:Marco Marinangeli/合唱編曲:田原晴海)
ここから先は親しみやすいアレンジもののステージ。動きも時々。
演目は配布物の通りに表記しているので和訳と原詞を交互に歌ったかのような印象を受ける人もいるかもしれないけど、実際はすべて日本語詞。
このステージのあとにインターミッション。
- 合唱劇 笛吹きパパゲーノ——子どものための『魔笛』
- 作曲:W.A.モーツァルト/構成・作詞・編曲:青島広志/キーボード:田中健太郎
- 幕が上がる前のうた
- 小鳥に話しかけるパパゲーノ
- 小鳥に励まされるパパゲーノ
- 魔法の笛の音
- パパゲーナを助けよう!
- 魔法の鈴の音
- 食べものか女の子か
- パパゲーナがいない!
- パパパの二重唱
タイトルから察しが付くであろう通り、モーツァルトのオペラ『魔笛』を子ども向け合唱劇として再構築した、青島さんの本領発揮というべき作品。もちろん劇として視覚的演出とともに上演。一部の楽器がキーボードで演奏された。
「第43回長岡少年少女合唱団定期演奏会の様子(2024/4/28)」として、このステージの写真と舞台衣装での集合写真が長岡少年少女合唱団の公式サイトに載っている。
- エンディング 別れの歌(さよなら)
- 作詞:サトウハチロー/作曲:中田喜直
終演後、出演者の皆さんはロビーに移動し、来場者をお見送り。中村さんおよび団のマネジメントをしておられる御母堂様と挨拶できた。私のことを覚えていた様子で声をかけてくれた団員さんがちらほら。
末筆ながら、出演者・スタッフ・来場者の皆さん、ご盛会おめでとうございます。多少なりともリフレッシュできたような気がします。お疲れ様でした。