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ハモリ倶楽部 9月号

ハモリ倶楽部 9月号

「Nコンマガジン ハモリ倶楽部」の、9月19日に放映された回について。
今回はゲストの芸人は登場せず。
その代わりなのかどうか、顧問の辻秀幸氏がオープニング途中で登場し「今回で最終回」と宣言。副部長の藤井まどかアナウンサーひとりが最終回であることを事前に知っていたという体裁で、ゴリ部長らとのやりとり。
辻氏は番組終了までずっと出演。辻顧問のブログで最終回収録の報告をしたエントリに 皆様から「殆ど出てないジャン」とか と書いてあったのはそういうネタフリだったのですね……。
合唱部訪問VTRは2本。いずれもリポーター芸能人はなし。
1本目VTRの訪問先は大田原市立川西中学校。
統廃合により今年度限りで川西中がなくなるため、川西中としてのNコン出場も今回が最後。
一同、金賞獲得に向け気合が入る。特に女子部員は、ライバル・大田原市立黒羽中学校(来年度からの統合先)の演奏を聴いて以来、触発されて練習に熱がこもるようになった。
そしてNコン栃木県大会本番。川西中・黒羽中とも選外だったが、悔いを残さず一生懸命頑張ったということで自らを納得させる川西中メンバー。
VTRの2本目は「ハモリ倶楽部 6月号」でも訪問した仙台市立西山中学校男声合唱団の追跡レポート。
部員勧誘企画として学内で歌ったことが功を奏したらしく、メンバーが倍増していた。
こちらもNコン金賞めざして奮闘。宮城県大会では、緊張をほぐすため移動中の乗合バス車内でも練習したり、舞台袖でお互いの肩をマッサージしあうも部長が強く肩を揉まれすぎたり。結果は奨励賞。
いつもNコンで同校は、特別に許可を得て課題曲を実音でオクターブ下げて男声3部で歌っている。今年の「YELL」もそれで歌ったが、本来の編成である女声でよりも演奏効果が発揮されていたように思いました。
VTR最後で「来年度から女子部員を入れませんか?」と尋ねられ、拒絶する部長。スタジオでは6月号のときと同様、ハモリ隊を名乗る女性出演者を中心に「混声のほうがいいのに」という流れになり、「男声合唱もいいよ」というフォローが皆無だったのが男声合唱愛好者として残念。
続いて、Nコン特別企画「クラス合唱選手権」予選報告。
合唱指揮者の大谷研二氏・加藤洋朗氏・辻氏がノートパソコンの画面を見ながら動画を審査するシーンがあり、辻顧問だけカメラ目線で一瞬ポーズを取っていたような。
Nコン全国大会出場校の発表。辻顧問からのアドバイスつき。
「ロングトーンバトル」。
今回はグランドチャンピオン大会と銘打ち、これまでの最長記録を出した先月出場の男子部員と、彼に挑戦する形で8名の新規参加者が出場。その中には、ゴリ部長と、今回の前半で取り上げられた大田原市立川西中学校男子生徒がいた。
グランドチャンピオンに輝いたのは前回のチャンピオン。
ゴリ部長は史上最短の1秒で終了し、辻顧問から叱られていた。本人の言い訳は「モニターに映る自分の歌い顔を見て噴き出してしまった」。
エンディングは出演者一同、涙、涙(という体裁で)。
全体の感想。
部活動の青春群像をバラエティ番組的ノリでまとめたもので、NコンのPR番組としては贅沢、4回で終了というのがもったいないと思いました。来年度こういう番組は作られるのでしょうか?

ハモリ倶楽部 8月号

ハモリ倶楽部 8月号

「Nコンマガジン ハモリ倶楽部」の、昨日8月29日に放映された回について。
合唱部訪問VTRは鹿児島女子高。
「週1コース」なるものを部員を増やす策として導入しているとのことでした。塾やお稽古事に通う学生でも参加しやすいようにというものです。ふつう夏休みは朝から夕方まで毎日のように6時間の練習なのに対し、週1コースでは木曜の午前中だけ練習に参加すればOKだそうで。これで3名が週1コースとして参加しています。
そして迎えたNコン県大会。鹿児島女子高の週1コース参加者でオンステしたのは3名中2名、あと1名は客席で聴いていました。そしてめでたく金賞を獲得、県代表となり、週1コース参加者は皆さん揃って正式入部でめでたしめでたしという顛末。
週1コースは練習が少ないと音楽を体に入れて暗譜するのがが大変そうな気もしますが、それよりも垣根を低くしようとすることが面白い試みだと思いました。
ルポVTRに続き、Nコンリポートの数々。順番が前後してたらご容赦。
その1。
神奈川県大会・中学校の部で、いきものがかり(課題曲「YELL」作者)がサプライズゲストとして登場。当然、会場は大盛り上がり。2階席だか3階席だかの片隅に隠れて本編をずっと見ていたとのことです。
ヴォーカルの吉岡聖恵さんは中学校時代合唱部員、しかも部長経験もあるそうで、Nコン県大会に出場したときの1シーンが流れていました。
その2。
高校の部の課題曲の後半にあるアドリブOKな箇所だけ次々とVTRが流れました。
そこで顧問の辻秀幸氏が、またまた「ロマンチストの豚」を歌いながら(回を追うごとに歌うフレーズが長くなってきているような)登場。課題曲お披露目番組「春だ! ジャンプだ! 合唱だ! ——Nコン2009開幕!——」で高校の部の課題曲・女声バージョンの参考演奏を指揮した辻顧問は、ハモリ隊と藤井まどかアナウンサーによる輪唱「かえるのうた」と一緒に、ゴリ部長とダブルダッチ(持ちネタ「ラジバンダリ」で有名になったレッドカーペット芸人。今月の新入部員という設定)に蛙から連想するオノマトペを口ずさませるという形で、アドリブのポイントを実演指導しました。
そういえば、藤井アナは、小学生・中学生と合唱部員だったことを、今回3回目になってカミングアウトしてましたね。
その3。
今年初の企画「クラス合唱選手権」の中間報告。せきの知るクラス合唱って普通に歌うだけだったように思いますが、いろんな曲をバリエーション豊かに披露している学級が多いようで。
続いて「ロングトーンバトル」。
感想は6月号・7月号のリポートで書いたことの繰り返しになるので割愛。
今月のチャンピオンに輝いた男子部員はオードリー・春日の真似をしながらの登場だったのですが、その次に登場した部活VTRで「○○学校○○部です」と名乗った男子部員(出場者とは別人)がナチュラルにちょっとオードリー・若林っぽかったような気がしました。
次回は今年度の最終回、9月19日。来年度もやるのかどうかは知りません。

ハモリ倶楽部 7月号

ハモリ倶楽部 7月号

前回以上にいまさらながら、「Nコンマガジン ハモリ倶楽部」の、先月25日に放映された回について。

まず、全校生徒34人全員が部員という福島市立立子山中学校合唱部を訪問したルポVTR。

緊張して本番に弱いのをどうにかしたいということで、コンクール強豪として全国にその名をとどろかす福島県立安積黎明高等学校コーラス部の練習にお邪魔して歌うという、TV番組の企画でなきゃ思いもつかないような解決策をとることに。福島市から安積黎明高等学校のある郡山市までは、同じ中通り地方とはいえ割と距離ありますからねえ。

まず立子山中学校合唱部が歌ったときはアガリに潰されてしまったと凹み、安積黎明高等学校コーラス部の演奏を聴いてショックの追い討ちを受けたものの、コーラス部の副部長さんによる「他のメンバーを信頼しあい、聴き合って歌っては?」というアドバイスに助けられ、立子山中の生徒会長さんがリベンジを申し出て、本番への弱さを克服する糸口を見つける演奏ができたとかいう展開でした。

ルポVTRに続き、全国各地の合唱部で取り入れている緊張克服方法の紹介VTRや、大脳生理学だか心理学だかの先生がアガリ克服の研究データについてコメントしたVTR。

ひとしきりスタジオが盛り上がったところで、顧問役の辻秀幸氏が前回に引き続き「ロマンチストの豚」を歌いながら入場し、「緊張を取り除こうとするより、緊張とうまく付き合ってゆくようにしたほうがよいのでは」みたいなアドバイス。おっしゃること自体はうなずけるものですが、その前のVTR(特に学者先生のインタビュー)との温度差に違和感を否めなかったのも事実です。

前回はこのあとにハモリ隊メンバーによるルポVTRがあったんですけど、今回はなかったような気が(うろ覚え)。

続いて「ロングトーンバトル」。

ロングトーンというのはブレスコントロールを鍛えるため、もしくはその成果を見せるためという目的が含まれたことのはず。なのに、途中から蚊が飛ぶみたいに音の高さが上下に揺れていた出場者がいました。狙ってヴィブラートをかけているわけでなく、明らかにブレスコントロールが不十分な声。そんなのじゃ30秒も40秒も伸ばしたところで意味はないと思うんですがね。

エンディングに告知。Nコン本体の企画「クラス合唱選手権」関連とか、中学生の部の課題曲「YELL」いきものがかりセルフカバー版が「みんなのうた」で流れるとか。

次回は今月29日。

ハモリ倶楽部 6月号

ハモリ倶楽部 6月号

いまさらながら、「Nコンマガジン ハモリ倶楽部」の、先月18日に放映された回について。
NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)PR番組という名目ではありますが、実質的には中高生向けの合唱情報バラエティってほうが近いですね。中高生じゃなくても楽しめると思います。
まず「全国のユニークな合唱部」として、仙台市立西山中学校男声合唱団を訪問したルポVTR。
Nコンは男声合唱団の参加が極めて少ないというのが衝撃的でした。中学・高校全団体のうち男声合唱団は0.4%だそうで。つい最近、第61回〜第75回(平成6〜20年度)の課題曲集が出版されたんですが、高校男声のだけ出版されなかったのはこういう背景なのでしょうね。もっとも、どっちにしろ男声合唱が冷遇されていることには変わりないわけで、男声合唱愛好者としてはとても残念な思いをしました。
ルポVTRを踏まえ“合唱と男子”をテーマに小ディスカッションが行われましたが、「男声合唱団の参加が極めて少ない」→「合唱に消極的な男子生徒が多い」という話題の転換が無自覚になされ、話がすりかわった(人聞きの悪い表現ですみません)かのような印象を受けました。
そこから、男声が加わるとアンサンブルに厚みが出ることを、本年度中学校の部課題曲「YELL」を題材に出演者一同で実演したんですが、実演した箇所では男声がスキャットだけ。どうせなら全員が縦割りでハモる場所を歌うほうが説得力が増すだろうに。
そういえば、なんか妙に木下牧子作品がフィーチャーされてましたね。西山中学校男声合唱団の練習風景では「サッカーによせて」(曲集「地平線のかなたへ」より)を歌っていたり、顧問としてちょこっと出演した辻秀幸氏が「ロマンチストの豚」を歌いながら登場したり。
続いて、ハモリ隊を名乗る若手女性タレント5名のうち2名がウィーン少年合唱団来日公演の舞台裏におじゃました模様のVTR。
昨年度中学校の部課題曲「手紙」を取り上げたことが紹介されていました。唯一の日本人団員であるカイ・シマダくんによる発音指導および歌詞解説の甲斐あって、なかなかさまになった演奏でした。
最後に「ロングトーンバトル」という対決企画。
どれだけ長く一息で音を発声できるかを競うもので、全国の合唱部員9名がVTRで出場しました。
せっかく声楽家の先生をお呼びしているのですから(このコーナーには出ておられませんでしたが)初回ということでコツなどを解説していただけるともっとよかったのではと思います。
次回は今月25日。都合がついたら見るつもりです。