合唱曲としての「桜の栞」
本日3月3日は「女の子の節句」こと雛祭りなので、それっぽい話題。
先月17日付けでAKB48が「桜の栞」という楽曲をリリースしました。
AKB48ファンの力が大きいとはいえ、合唱の体裁を取る曲がオリコンチャート1位を獲得したというのは記憶にありません(もしかすると初かも)。
あちこちの評判を見てると、主に合唱畑どっぷりでない人から新鮮に映ってるようです。
ゴスペラーズみたいなコーラスグループを除くと、J-POPで複数名からなる集団が2声以上に分かれてハモるのって意外と少ないですからね。掛け合いや茶々入れはちょくちょくありますけど。
せきは現時点でシングルは購入してません。TVで2度ほどパフォーマンスを見ています。
第一印象は、いかにも合唱らしい楽曲に仕立てられていることにオオと思いました。
もっとも「らーのーしーおーり」と同音が連続するくだりで徐々にピッチが下がっていくあたりも、ありがち。
一般人が合唱として「桜の栞」を演奏する場合、歌パートについてはそっくりそのまま中高生のクラス合唱に使ってもよさそうな音域と雰囲気です。原曲の伴奏に弦楽器が入ってるのをどう扱うかは悩みどころかな。
もっとも、部活とかで演奏する場合は高いキーに移調しつつリアレンジを加えたほうが本格的になりそうな気がします(Twitterでそう指摘してた人がいました。せきも同意)。
確か最上声部の最高音がEだかFだかどまりで、しかもその最高音を歌うときって主旋律でなく、その上にかぶさるオブリガードなんですよね。男声合唱のバーバーショップスタイルアンサンブルでありがち。
女声合唱のSopranoはメロディバカと自嘲する人がざらで、サビで主旋律が歌えないと欲求不満がたまるのでは?
ついでに、混声合唱で歌う場合、原曲の最上声部でオブリガードになる部分をTenorに割り当てる方針で編曲すると良さそうに思われます。
どっちにしろ、CDリリースと一緒に楽譜を発売しなかったのがもったいないですね。
2010/02/13の日記
男声合唱団トルヴェールの練習 於 万代市民会館(於 新潟市中央区)に参加。
アンコンを終え、次の本番となる6月の県合唱祭に向けた初練習。たぶん選曲会議になるだろうと思い、所有する無伴奏男声合唱曲の譜面をありったけバッグに詰め込んで持って行く。
いつも通りマイカーで下道・国道8号を往復。
17時半からのスタートだが15分ほど遅刻。
練習室に入ったら、一同で某音源を聞いていた。やはり読み通り選曲会議。
「こんな曲はどう?」とアイディアを出し合ったり、それに対して意見をぶつけあったりするのは、楽しいひととき。
演奏時間の都合などで、今まで練習してきた組曲「吹雪の街を」から取り上げるのは、とりあえず一旦お休みということになった。
一部にファンがいらっしゃるオチャラケ路線も、案は出たのだが、今回はなしということに。
決定したのは木下牧子作曲「ロマンチストの豚」無伴奏男声4部バージョン。
合唱祭では木下アカペラものからもう1曲やる方向で。何を選ぶかは次回の練習で話し合って決める予定。
後半30分余「ロマンチストの豚」音取り。
ちょっと早め、19時半に練習終了。出席者7名でした。
本日36歳
自分への誕生日プレゼント代わりに、twitterのアカウントを取りました。
http://x.com/chor16seki/です。
サイト本体を更新したら、つぶやきも本格始動させたいなと思ってます。
今後、このブログでは比較的ボリュームのある合唱ネタの文章、twitterでは軽めのものや合唱以外のネタで、二極化させていく方針です。
第8回新潟県アンコン 全体講評
コンテストやコンクールについて、個々の団体がもらった講評はフィーチャーされやすいですが、表彰式で審査員の先生がおっしゃった全体講評が記録に残ることって案外少ないように思います。他山の石となるご指摘がたくさんあるんですけどね……。
そんなわけで、第8回新潟県ヴォーカルアンサンブルコンテストでの全体講評をここに控えておきます。
おおむね次のようなお話でした。
○片野秀俊先生より
- 高校の部については、歌詞が不明瞭に聞こえる団体が多い。口の開け方や口型に対する勉強が足りない傾向にあるようだ。
また、無表情に歌う人も多い。 - 中学の部については、高校と同じく歌詞が聞き取りにくい上、何を表現しようとしているのか歌声から伝わらない。楽曲の内容まで踏み込んでいないのではないか? 表面的に譜面をなぞっているように聞こえる。
- 中学生・高校生は、上あごや頬骨を意識して上げて歌うようにしよう。
- アカペラの曲をピアノで音を取る際、打鍵が強すぎて合唱の雰囲気をぶち壊している団体が目につく。音取りも音楽のうち、キータッチに配慮しよう。
- 一般の部はどこも大変よく咽喉が開いていた。ウ母音も綺麗。学生は見習ってほしい。
- ラテン語の発音がおかしな団体があった。研究しなおして欲しい。
また、ラテン語の抑揚(ディクションやフレージング)についても気にしてほしい。
○田中登志生先生より
- 自分のつけた評価は片野先生のと似通っていたようで、審査の協議でもめることはまったくなく、結果は30秒で出た。
- 中学生・高校生は、ウ母音がウムラウトみたいになる(浅くなり潰れて聞こえる)傾向がある。
- 中学生・高校生は、入場して並ぶのがぐだぐだになる団体が目についた。フォーメーションを決める際にセンターに誰が立つかを決めておけば、上手側・下手側も簡単に立ち位置が定まる。
- 一般の部で譜持ちの団体が多かったのは残念。アマチュア合唱団では、譜面を持っているかいないかで声の出が全く違うので、なるべく暗譜で演奏してほしい。
- 全体的に発音が不明瞭。子音を立てるのは当然だが、母音の流れによるフレージングはもっと大事である。自分はよく化粧にたとえ「母音はベースメイク、子音はアイライン」と指導する。
- 詩は歌詞の文字面だけでなく自分の言葉で表現しよう。音楽はもともと音だけで勝負するもの、でも声楽は言葉(歌詞)がある点でアドバンテージがある(そのアドバンテージを活用しよう)。
要約の文責は私せきが負います。