昨日付け「日本の絶版・未出版男声合唱曲」更新について補足

昨日付け「日本の絶版・未出版男声合唱曲」更新について補足

10/10付けで更新した「日本の絶版・未出版男声合唱曲」について、情報を入手していたにもかかわらず掲載を見送ったものが1作ありますので、メモしときます。
鈴木憲夫作曲「雨ニモマケズ」です。混声合唱曲からのトランスクリプション。
カワイ出版ONLINEの「2009年10月の新刊」を見て、あわてて初演情報を調べました。
10/25、男声合唱団ZENさんの第3回演奏会だそうです(ご盛会を!)。
初演と同時に出版されるっぽいので、掲載は見送りました。
なお、「雨ニモマケズ」と一緒に演奏されるということで存在を知った鈴木氏の「般若心経」男声版については掲載させていただいてます。
カワイ公式サイトの前掲ページには、北川昇作曲「あの日たち」の名前もありますが、こちらは掲載済みなので発売が確認され次第データ更新の予定です。

「Nコン2009全国コンクール」TV観覧記: 中学校の部

「Nコン2009全国コンクール」TV観覧記: 中学校の部

忌明け前で家を無人にできない状況下、昨日・本日と家人が外出していたので、せきが留守居せざるを得ず。

で、昨日に引き続き、Nコン2009こと第76回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の全国大会TV中継を見ておりました。

課題曲

いきものがかりヴォーカル・吉岡聖恵さんの歌い口の呪縛がどこかしら合唱団に残ってたのかもという印象を受けました。

吉岡さんは一文節一文節を大切に歌う人。ただ、オーソドックスな合唱とピアノで真似ようとするとフレーズが細切れになりやすい。

また、吉岡さんには語尾を念押しする傾向があります。あれはあの歌声とPAとバンド系サウンドだから成り立つ歌唱法。オーソドックスな合唱とピアノでの演奏なら息の長いフレージングとのバランスを考える必要が生じるように思います。

自由曲

なぜか鈴木輝昭作品を取り上げた学校の大半に共通して「歌詞が棒歌い」という特徴を感じました。

最初は書法のせいかと思ってましたが、「都の春」を歌った三重大学教育学部附属中学校は単語の頭を捕まえ直しているのが伝わったので、やはり演奏者の問題なんでしょうね。

もし木下牧子氏みたいにディクションに厳しく注目する人が審査員にいたら、かなり順位が違っていたのでは。

合同合唱「茜色の約束」

スペシャル合唱団による書き下ろし編曲、いつもは軽く公開リハーサルした上で演奏するんですが、今回は手紙朗読だのいきものがかり生演奏だの他の企画がてんこ盛りだったせいでしょうか、いきなり本番でしたね。合同でのリハーサルは開幕前にでもやったのかな?

放送席ゲスト

秋川雅史さん、宗教曲だからということでプーランクの演奏前に「原点回帰」と言ってしまったこと、実演を耳にして後悔したんじゃないですか? プーランクは確かにグレゴリオ聖歌の影響を自作に生かしてますが、あくまでも近現代の作曲家です。

大沢あかねさん、バラエティでは賑やかに騒ぐ場面の多い人なんですが、今回それなりに番組のカラーに沿ったコメントを発していて、ちょっと見直しました。昨年の森下千里さんみたいな合唱部経験者だったらもっと深いことが言えるんでしょうけど。

2ヶ月ぶりの本体サイト更新

2ヶ月ぶりの本体サイト更新

2009年08月31日付けエントリ「このブログ、ちょこちょこ手を加えてます。」での予告どおり(時期は若干遅れてしまいましたが)、『久々にまとまった量の追加』をしました。

具体的にいうと、NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部・課題曲をまとめて加えたのが最大の改訂です。

Nコン課題曲の楽譜は、基本的に当該年度しか発売されません。当該年度満了しだい増刷されなくなる(つまり絶版になる)ので、翌年度以降も楽譜店に在庫が残っていれば入手可能ですが、品切れしたらおしまいです。

ある程度のスパン・分量でまとめた合本の課題曲集が作られることもあります。でも、1994年に発売された第50回までの課題曲集は絶版、第51〜60回は課題曲集そのものが出版されず、今年7月に発売された第61〜75回の課題曲集は高校の部で出版されたのが混声と女声だけ。

組曲・曲集に収録されるなど別の形で出版されることで新たな命を得た男声の課題曲は、現時点で「海はなかった」「聞こえる」「生きる」「ある真夜中に」ぐらいのはずです。

せき自身は学生時代Nコンに出場したことがなかったので長らく気に留めずにいたんですけど、上記の残念な現状に気付き、当サイトでNコン課題曲を取り上げなかったことを悔やみました。

それに伴い「凡例・注意書き」も変更しました。

相談ごと:《ポピュラーの曲》の扱い」でお伺いを立てた件については、そのエントリで書いたA・B・Cいずれも生かす形ということにしました。

投げかけに対し、Scaffaleさんから「何をもってポピュラー音楽とみなすか」というご意見をいただいてますが、さしあたっては《日本の合唱界において不特定の合唱団によって歌われる合唱曲として書かれたもの》へのこだわりを残す所存でおります。

Aの例に挙げた小田和正氏による合唱曲「この道を行く」は、早稲田大学グリークラブ100周年記念として書き下ろされたものですが、早稲グリ傘下でない合唱団(たとえば、男声合唱団コール・ヴァフナ)によっても取り上げられていますから、《不特定の合唱団によって歌われる》の要件は満たしているものといえそうです。

「Nコン2009全国コンクール」TV観覧記: 小学校の部

「Nコン2009全国コンクール」TV観覧記: 小学校の部

Nコン2009こと第76回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部の全国大会TV中継を、拙サイト「日本の絶版・未出版男声合唱曲」更新作業の合間に見ておりました。

全編通して、小学生はみなさん一生懸命に歌い、練習の成果を発揮していたと思います。

課題曲。

2曲どちらも部活動・コンクールでなくたって気軽に歌える取っつきやすさですけど、こうして様々な演奏を聴いてみると、技術的な完成度を高める上での落とし穴がちらほらあるのですね。

「ここからいちばんとおいところ」については、フレーズ歌い始めの裏拍でうまく乗りきれず、テンポがもたり気味の団体が目立ちました。エンディングの課題曲全員合唱でも、ここで微妙に遅れて足を引っ張ってる人が結構いたような。

「夢の太陽」は、スキップする(と講評で作曲者が表現していた)リズムと、言葉を立てるディクションとの両立がポイントだと思いました。

自由曲。

起伏の激しいものが好まれるようです。単純に聴き映えするってこともあるのでしょうし、小学校の部の課題曲は例年ずっと同じ色合いで終始する傾向にあるためその対比でということもあるのでしょう。

ただ、譜面上のメリハリにばかり頼ってるのか、指揮者の演出が歌い手に表現を求める方向(これもこれで大切である)ばかりで、間合いの取り方やテンポの揺らし方など指揮者にしかやれない細工があまりなされていないような印象を受けました。特に11団体中4団体が取り上げた「風と木のオペラ」なんて、コテコテにテンポをいじる遊びがしやすそうな曲なのに。

「星つむぎの歌」、今日の午前中に平原綾香さんの歌う原曲を聴いてみました。しみじみと味わい深い曲ですね。

この味わいが合同合唱でも損なわれなかったのは何よりでした。ただひとつ惜しむらくは、全パート歌詞を歌う大サビのオブリガードが主旋律を食ってしまった部分がなきにしもあらず。

2009/10/04の日記

2009/10/04の日記

新潟ユース合唱団の練習 於 新潟市立明鏡高等学校に出席。
7時ちょっと前に起床、朝食を済ませ、8時間際にマイカーで出発。
移動はずっと下道、国道8号経由で練習会場に向かう。
車内では晋友会のCDをかけ、前回の練習で一番ヤバかった「佐渡おけさ」だけ延々リピート再生。あの曲の男声パートは譜面をまともにリズム読みしようとすると錯乱しちゃうんで、耳から入ろうという作戦。
例によって、練習に先立ち、10時から実行委員会の会議。
アンサンブルフェスティバル(10/24)および合唱講習会(11/8)について当日の流れを確認したり、来年度以降どうするか話し合ったり。
合唱講習会については、せきが地元民ということで会場・長岡リリックホールとの窓口役を仰せつかっており、連休明けにリリックホールとの打ち合わせを予定しているので、今回の実行委員会ミーティングを休むわけにはいかなかった。
午後から練習。
・パレストリーナ「Sicut cervus」「Super flumina Babylonis」
特にルネサンスポリフォニーでは、耳を使うのって大事ですね。
・三善「佐渡おけさ」
作戦成功。
女声パートが合いの手・お囃子を模したものであることは当初から分かってはいたのだが、この女声パートを聴けば歌いだしや歌詞のタイミングが取りやすいということを、練習中に発見。
・三善「ソーラン節」
「佐渡おけさ」にかまけていたせいか、曲後半、微妙に音型を変えながら掛け声を歌うくだりでボロボロに。鍵盤を叩きつつ改めて譜読みし直しですな。
・信長「うたを うたう とき」
改訂新版での練習。
当ブログに「『新しい歌』改訂で何がどう変わったか概観する(混声篇)」というエントリを書いたことなどにより、せきが改訂に伴う変更点を説明することに。だが悪い癖が出た。しゃべりすぎて指揮者tek310氏から巻きの指示をいただいてしまう。
実際に歌ってみると改訂によって音楽の流れがより豊かになったように感じた。第24小節のdiv.改訂について、指揮者の感想は「改訂新版のほうがよく鳴る」。
次回の練習は10月17日だが、祖母の四十九日法要で欠席せざるを得ない。よって今回がせきにとってはアンサンブルフェスティバル本番前のラスト練習であった。
アンサンブルフェスティバルのあとはいきなり講習会。新潟ユース合唱団は35歳定年制なので、来年2月に36歳を迎える身としては、正規団員としての練習参加は今回が最後(のはず)。
残された本番とイベントでは有終の美を飾りたい。