12/4に新潟市音楽文化会館ホールで行われた合唱団ユートライを聞いてきました。チケットは同団練習指揮者のtek310氏に手配をお願いしました。伺うのは初めて。
17時ちょっと前に会場に到着。開演は19時だが、来年3/4開催予定「えちごコラリアーズ White Day Concert 2012」のチラシを挟み込ませていただくため早く来た。えちごコラリアーズ関係者とちらほら話す。
挟み込み作業は、マネージメントのお手伝いを務める新潟大学合唱団の皆様にお願いした。何もしないのも心苦しいので、彼らが荷物を置きに席を外したとき挟み込みを少々進める。チラシはデザイナーの方にお願いして作っていただいたものが正式なのだが当方の段取りが悪くて間に合わず、今回はせきがワープロソフトで打った簡易版を使う。前日の合唱団Lalari練習の前にコピー300部をこしらえた。
19時の開演までだいぶ時間があるので、最寄りのコンビニに移動して時間をつぶし、開場時刻18時半が過ぎたのを見計らってホールに戻る。
全ステージ、指揮は名島啓太氏。この方の振るステージは、コンクールや合唱祭や2007年の新潟ユース合唱団演奏会賛助出演などで拝見しているが、演奏会全編は1994年11月の混声合唱団 鈴優会第4回定期演奏会以来なんと17年ぶり。まあいろいろ感慨があるが、歌い手をのびのび歌わせようとするスタンスが今更ながら感じ取れた。
1. ルネサンス期の響き
- O quam gloriosum
- 作曲:Jacobus Vaet
- O quam gloriosum
- 作曲:Tomas Luis de Victoria
同一のテクストで別々の作曲家が書いたモテットを集めたステージ。Vaetは今年度の全日本合唱コンクール課題曲G1(ちなみに新潟県大会一般の部では混声全4団体ともこれを演奏)。
プログラムに「両者の個性の違いをお楽しみ頂けるような演奏ができたら幸いです」と記されていた。確かに楽しませていただいた。
2. 中村八大コレクション
- 無伴奏混声合唱のための「夢で逢いましょう」
〜ザ・タロー・シンガーズの中村八大コレクション〜 - 編曲:猪間道明
- 夢で逢いましょう
- 明日があるさ
- 遠くへ行きたい
- 上を向いて歩こう
カワイ出版から出ている楽譜では全5曲となっているが、今回は「おさななじみ」をカットし、曲順を入れ替えて演奏された。
プロの室内混声合唱団「ザ・タロー・シンガーズ」のために書き下ろされただけあり、ずいぶん凝った編曲だが、立派に歌いこなし、楽しいステージだったと思う。
3. 詩人・木島 始の描く世界
- How long I love to listen(無伴奏混声合唱のための『Faraway』より)
- 作詩:木島始/作曲:信長貴富
- 夢の番人
- 作詩:ラングストン・ヒューズ/作詩:木島始/作曲:萩京子
- 脈をみるうた(無伴奏混声合唱のための『うたの遊星』より)
- 作詩:木島始/作曲:鈴木輝昭
木島氏の創作詩・訳詩をテクストとする歌から、作曲されて比較的日が浅い混声合唱曲を集めたステージ。「脈をみるうた」は今年度の全日本合唱コンクール自由曲であった。楽曲や作曲家によって異なる個性の多様さが味わえたステージだったと思う。
1曲目が終わったあと鈴木真理子氏が登場、「夢の番人」だけピアノで加わり、3曲目の前に降壇。
4. 混声合唱組曲『深き淵より』
- 作詩:ゆきやなぎれい/作曲:萩原英彦
ピアノ:鈴木真理子
- 想い出になりきれない想い出
- 雪の音
- 夜ふけの珈琲のかおり
- いえすへの こうぎ
- うたを うたって あげたい
最終ステージならではの重厚な演奏。特に終曲は団のキャラクターと相性抜群だったと思う。ユートライは歌えるメンバーが大勢おり、独唱が多用されているこの組曲で活躍した。
アンコールは、一青窈「ハナミズキ」ピアノ付き合唱編曲(アレンジャーがどなたか教えてもらいそびれた)。
終演は20時半過ぎ。コンパクトながらも濃厚な演奏会であった。出演者、スタッフ、来場者の皆様、お疲れ様でした。
駐車場から車を出そうとしたところ、えちごコラリアーズ藤田代表から「挟み込んだチラシで入場券の金額に誤植がある」との電話。正式版のチラシを再チェックすることになり、22時半過ぎに帰宅してから大急ぎで校正の手配。