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本エントリは通算111件目、なのはさておき

本エントリは通算111件目、なのはさておき

一昨日付けエントリでちらっと予告した通り、「日本の絶版・未出版男声合唱曲」を更新しました。

同エントリでまとめた石井歓氏の男声合唱作品について少しばかりデータを追加修正しています。

それ以外にもいろいろ追加したり修正したりしてますんで、どこをいじったか興味がございましたら専用ブログ「合唱アンサンブル.com 更新履歴」をご覧いただきたく。

読者の皆様におかれましては、今後とも「○○のデータ追加希望」「▲▲が間違ってるんで▽▽と訂正して」などなど、ご意見ご要望ございましたら遠慮なく連絡いただきますよう、お願い申し上げます。

昨日付け「日本の絶版・未出版男声合唱曲」更新について補足

昨日付け「日本の絶版・未出版男声合唱曲」更新について補足

10/10付けで更新した「日本の絶版・未出版男声合唱曲」について、情報を入手していたにもかかわらず掲載を見送ったものが1作ありますので、メモしときます。
鈴木憲夫作曲「雨ニモマケズ」です。混声合唱曲からのトランスクリプション。
カワイ出版ONLINEの「2009年10月の新刊」を見て、あわてて初演情報を調べました。
10/25、男声合唱団ZENさんの第3回演奏会だそうです(ご盛会を!)。
初演と同時に出版されるっぽいので、掲載は見送りました。
なお、「雨ニモマケズ」と一緒に演奏されるということで存在を知った鈴木氏の「般若心経」男声版については掲載させていただいてます。
カワイ公式サイトの前掲ページには、北川昇作曲「あの日たち」の名前もありますが、こちらは掲載済みなので発売が確認され次第データ更新の予定です。

2ヶ月ぶりの本体サイト更新

2ヶ月ぶりの本体サイト更新

2009年08月31日付けエントリ「このブログ、ちょこちょこ手を加えてます。」での予告どおり(時期は若干遅れてしまいましたが)、『久々にまとまった量の追加』をしました。

具体的にいうと、NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部・課題曲をまとめて加えたのが最大の改訂です。

Nコン課題曲の楽譜は、基本的に当該年度しか発売されません。当該年度満了しだい増刷されなくなる(つまり絶版になる)ので、翌年度以降も楽譜店に在庫が残っていれば入手可能ですが、品切れしたらおしまいです。

ある程度のスパン・分量でまとめた合本の課題曲集が作られることもあります。でも、1994年に発売された第50回までの課題曲集は絶版、第51〜60回は課題曲集そのものが出版されず、今年7月に発売された第61〜75回の課題曲集は高校の部で出版されたのが混声と女声だけ。

組曲・曲集に収録されるなど別の形で出版されることで新たな命を得た男声の課題曲は、現時点で「海はなかった」「聞こえる」「生きる」「ある真夜中に」ぐらいのはずです。

せき自身は学生時代Nコンに出場したことがなかったので長らく気に留めずにいたんですけど、上記の残念な現状に気付き、当サイトでNコン課題曲を取り上げなかったことを悔やみました。

それに伴い「凡例・注意書き」も変更しました。

相談ごと:《ポピュラーの曲》の扱い」でお伺いを立てた件については、そのエントリで書いたA・B・Cいずれも生かす形ということにしました。

投げかけに対し、Scaffaleさんから「何をもってポピュラー音楽とみなすか」というご意見をいただいてますが、さしあたっては《日本の合唱界において不特定の合唱団によって歌われる合唱曲として書かれたもの》へのこだわりを残す所存でおります。

Aの例に挙げた小田和正氏による合唱曲「この道を行く」は、早稲田大学グリークラブ100周年記念として書き下ろされたものですが、早稲グリ傘下でない合唱団(たとえば、男声合唱団コール・ヴァフナ)によっても取り上げられていますから、《不特定の合唱団によって歌われる》の要件は満たしているものといえそうです。

おぼえがき他

おぼえがき他

相談ごと:《ポピュラーの曲》の扱い」に書いた件、まだどなたからも反応いただいてないんですが……。

当初からの方針を維持するってことでOKと理解してよろしいのでしょうか?


それはさておき、おぼえがき2件。

○その1

2009年8月2日、いずみホール @ 大阪市中央区にて行われる「The Premiere Vol.1 〜真夏のオール新作初演コンサート〜」で、谷川俊太郎作詩・松本望作曲、男声合唱とピアノのための組曲「天使のいる構図」が、なにわコラリアーズにより初演される予定とのことです。

松本氏にとっては初の男声合唱作品のはず。

この情報を「日本の絶版・未出版男声合唱曲」に載せないのは、そこで演奏(初演)される曲目がすべて演奏会当日に出版されるためです。

新たなる合唱曲が世に出るのはめでたいこと。一つでも多くの新作合唱曲が歌い継がれてゆきますように。

○その2
(当ブログ内シリーズ連載『「新しい歌」をめぐって』関連)

つい先日、混声合唱とピアノのための 「新しい歌〔改訂版〕」が出版・発売となりました。改訂版では、テンポ、アコーギク、ダイナミクスを全曲に渡って見直したのだそうです。

なお、男声版(こっちがオリジナル)についても遠からず改訂版が出るものと思われます。

相談ごと:《ポピュラーの曲》の扱い

相談ごと:《ポピュラーの曲》の扱い

【このエントリは当分の間、最上部に表示されます】

当サイトのメインコーナーの一つ「日本の絶版・未出版男声合唱曲」について、読者の皆様に相談したいことがあります。
このエントリへのコメントとしてでも、せきへの私信(リンク先はパソコンのみ対応のspamよけ加工済)でも、どちらでも構いません。ご意見を頂戴できれば助かります。
凡例・注意書き」のページに、対象について『ポピュラーの曲や外国作品からの編曲ものは含んでいません』と書いてあります。この《ポピュラーの曲》をどう取り扱ったものかについて、このところ迷ってます。
背景は、近年、主としてNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)課題曲において、ポップスとオリジナル合唱曲とが融合する動きが進んでいることです。
検討対象は以下の3種類です。
A. 編曲者の手を借りず、アーティスト自身がコラレーションも含めて書いた合唱曲
  この例としてせきが知っている男声合唱曲は、早稲田大学グリークラブの委嘱で小田和正が作詞作曲した「この道を行く」ぐらいです。
  現時点では《ポピュラーの曲》を杓子定規に当てはめて対象外にしていますが、「この道を行く」自体は合唱曲としてオーソドックスに書かれているというところもあり、線引きが悩ましいところです。
B. アーティストと合唱作家のコラボレーションにより作られた合唱曲
  この例としてせきが知っている男声合唱曲は、平成19年度Nコン高校の部課題曲「言葉にすれば」ぐらいです。
C. 合唱曲の原曲として書き下ろされたポップス
  重要なのは《合唱曲の原曲として書き下ろされた》という点です。作詞作曲したアーティスト本人による歌唱が合唱曲のセルフカバーと位置づけられた曲とも言い換えられます。
  アーティストによるNコン課題曲では「言葉にすれば」以外すべてこれに属します。端的にいうと、編曲者が別にクレジットされているものです。
  うち、男声合唱版が存在するのは、平成18年度中学校の部課題曲「虹」と、平成20年度中学校の部課題曲「手紙」です。いずれもNコンより後に編曲・初演されました。男声合唱版「虹」はNコン課題曲と同じく信長貴富による編曲です。「手紙」についてはNコン課題曲を担当した鷹羽弘晃編曲による男声合唱版は今のところないはずで、北川昇編曲による男声合唱版が存在します。
なお、「日本の絶版・未出版男声合唱曲」は他の方から引き継いだもので(詳しい経緯は『「合唱アンサンブル.com」誕生の覚書』を)、おかげさまでコンテンツ自体は更新を重ねて充実しつつありますが、取り扱い対象の規定には今のところ手を加えていません。
「凡例・注意書き」の最終更新が今日になっているのは、文字コード指定ミスで表示がおかしくなっていたことの修正です。長らくご迷惑を掛けていたようで、すみませんでした。