指揮者としての荻久保和明氏
荻久保和明氏は『縄文』シリーズや『季節へのまなざし』『IN TERRA PAX 地に平和を』『しゅうりりえんえん』などを書いた作曲家として有名です。指揮活動をしておられることを御存じの人もそれなりにいらっしゃるはず。氏が客演指揮をするときは自作を振ることがほとんどなので、作曲活動の延長としてタクトをとっていると認識している人も多いのではないでしょうか。
ただ、松下耕氏や相澤直人氏みたいなスタイルで作曲活動と指揮活動を並立させる音楽家とみるほうが、荻久保氏の実像に近いと思われます。